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【教員向け】学校のヒヤリハットは失敗じゃない! 安全を守る情報共有術

連載
GKC(がんばれ教頭クラブ)

元山形県公立学校教頭

山田隆弘
Firefly

「今の、危なかった……でも上司に怒られそうだから黙っておこう」。毎日の学校業務で、そんな風にヒヤリハットを隠してしまっていませんか? 実は、そのヒヤリハットは個人の失敗ではなく、重大な事故を防ぐための「学校のバグ発見」なのです。本記事では、教員の皆さんが自分の不注意を「学校を守る貴重な情報」に変えるための共有術を紹介します。「怒られるかも」という不安を手放し、子どもと先生を守る安全な学校づくりへの一歩を踏み出しましょう。

【連載】マスターヨーダの喫茶室~楽しい教職サポートルーム~

執筆/元山形県公立学校教頭・山田隆弘(ようだたかひろ)

「何もなくてよかった」で終わらせていませんか?

廊下での衝突未遂、校外学習での人数確認の焦り、アレルギー対応の直前での気づき……。学校では、毎日のように「ヒヤリ」とする瞬間があります。

事なきを得た後、「自分の不注意だと叱られそう」「わざわざ報告して迷惑をかけたくない」と、そっと胸の中にしまっていませんか? 何も起きなくてよかったとホッとする気持ちはよくわかります。しかし、ここで発想を変えてみましょう。

そのヒヤリは「あなたの失敗」ではありません。重大な事故になる前に見つけることができた「危険の種」なのです。


ヒヤリは「失敗」ではなく「システムのバグ」

安全管理を行う上で、もはや定説となっている「ハインリッヒの法則」というものがあります。1件の重大事故の背景に29件の軽傷事故と300件のヒヤリハット(けがに至らない危険な状態)が隠れている、というものです。
重大事案は、無数の兆候を見逃した結果必然的に起こっている、と言い換えてもよいでしょう。
これを、学校の「バグ発見」と考えてみてください。パソコンで不具合を見つけたとき、「見つけた人が悪い」とは考えません。見つかったからこそ直せるのです。 あなたが今日ヒヤリとした場所は、明日、別の先生が本当に事故に遭遇する場所かもしれません。だからこそ、ヒヤリハットは「個人の失敗報告」ではなく、学校に潜む危険を教えてくれる「貴重な情報」なのです。

「私のヒヤリ」が学校の仕組みを変える

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