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保健室・SSR・教室をつなぐためにできること|子どものSOSを見逃さない教室づくり④【ストレスフリーの教室をめざして】

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ストレスフリーの教室をめざして
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夏休みあけの学級経営リスタート特集
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春日智稀
ストレスフリーの教室をめざして
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前回の記事では、「子どもが『助けて』と言える学級をつくる」をテーマに、援助希求スキルを育てることについて考えました。子どもが助けを求められない背景には、「迷惑をかけたくない」「叱られるかもしれない」「どう言えばよいかわからない」「大ごとになったらどうしよう」といったさまざまな思いがあります。だからこそ、相談することは弱さではなく、自分を守る力であることを繰り返し伝え、相談しやすい学級の空気をつくることが大切であると整理しました。

では、子どもが小さなSOSを出したとき、あるいは教師が子どもの変化に気づいたとき、その情報はどのように扱えばよいのでしょうか。

担任が子どもの変化に気づき、声をかけ、話を聞くことはとても大切です。しかしそこで終わってしまうと、これからの支援を担任一人で抱え込んでしまうことになります。また子どものSOSは、教室だけで表れるとは限りません。保健室で見せる姿、専科の授業で見せる姿、休み時間や登下校で見せる姿、SSRで見せる姿など、場面によって異なることがあります。

そこで第4回となる本記事では、「保健室・別室・教室をつなぐ」をテーマに、担任一人で抱え込まず、学校全体で子どものSOSを支えるための情報共有と校内連携について整理していきます。

執筆/埼玉県公立小学校教諭・春日智稀

子どものSOSは、いろいろな場所に表れる

子どものSOSは、教室の中だけで表れることばかりではありません。むしろ、教室ではいつも通りに見えていても、別の場所では違う表情を見せていることがあります。

例えば、教室では明るく振る舞っている子が、保健室では「お腹が痛い」と何度も訴えているかもしれません。担任の前では「大丈夫」と言っている子が、専科の授業ではぼんやりしていたり、友だちとのペア活動を避けていたりするかもしれません。休み時間には元気そうに見えていても、放課後に一人で下校していたり、登校時に靴箱の前でしばらく立ち止まっていたりすることもあるかもしれません。

逆に、教室にうまくなじめない子が、別室では少し落ち着いて話せることもあります。保健室では涙を見せる子が、教室では何もなかったように過ごしていることもあります。担任には言えないことを、養護教諭や専科の先生には話せる場合もあります。

このように、子どもの姿は一面的ではなく、場所や相手、時間帯によって見せる姿が変わります。だからこそ、担任だけが見ている姿を「その子のすべて」と考えないことが大切です。

「教室では大丈夫そうだから問題ない」と思っていた子が、保健室では繰り返し不調を訴えているかもしれません。「保健室では元気に話しているから大丈夫」と見えても、教室では友だち関係に強い不安を感じているかもしれません。複数の場所で見える子どもの姿をつなげることで、初めてその子の状態が立体的に見えてくるのです。

担任一人で抱え込まない

子どものSOSに気づいたとき、担任は「自分が何とかしなければ」と思いがちです。もちろん、担任の気づきや関わりはとても大切です。毎日子どもと過ごし、その子の変化を近くで見ている担任だからこそできることはたくさんあります。

しかし、担任一人で抱え込むことには危うさがあることもまた事実です。

一人で抱えていると、判断が偏ってしまうことがあります。
一人で対応していると、記録や共有が後回しになってしまうことがあります。
一人で何とかしようとすると、担任自身が疲弊してしまうことがあります。
一人で対応しているうちに、支援のタイミングを逃してしまうこともあります。

子どものSOS対応は、担任の熱意や責任感だけに頼るものではありません。学校全体で支えるものです。

特に子どもの安全に関わるサインがある場合には、早い段階で管理職や学年主任、養護教諭、スクールカウンセラーなどに共有する必要があります。自傷や自死をほのめかす言葉、いじめや虐待が疑われる様子、強い絶望感、極端な孤立、急激な変化が複数重なっている場合などは、担任一人で様子を見る段階ではありません。「まだ確信がないから共有しにくい」と感じることもあるでしょう。しかし、共有とは、結論を報告することだけではありません。「少し気になっている」「まだわからないけれど、見ておきたい」という段階で共有してよいのです。むしろ、早い段階で複数の目が入ることで、見逃しを防ぎやすくなります。

「報告」よりも前に、「共有」を

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