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「あれ? それって本当?」── 性的マイノリティに関する“思い込み”をほどいてみよう【教室から始める性教育~“いのち”と“多様性”を育てる授業】#11

連載
教室から始める性教育~“いのち”と“多様性”を育てる授業

小学校や中学校で性教育の指導に長年携わったスペシャリストである、帝京平成大学教授・郡吉範先生による連載「教室から始める性教育~“いのち”と“多様性”を育てる授業」の第11回です。この連載では、安心して実践できる基礎的・基本的なことがらやすぐに使えるヒント、ちょっと背中を押す言葉などをお届けします。今回のテーマは「『あれ? それって本当?』── 性的マイノリティに関する“思い込み”をほどいてみよう」。今回は、性的マイノリティに関する思い込みについての話です。思い込みや誤解による言葉が子供たちを傷付けることがあります。性の多様性の思い込みを整理していきましょう。具体例は、郡先生の経験や現場での実践に基づくものですので、現場でのヒントにしてください。

執筆/帝京平成大学人文社会学部教授・郡 吉範

よくある誤解いろいろ

少し前に、こんな声を紹介しましたよね(連載第5回)。

「レズビアンって、心は男ってこと?」
「レズビアンなら、いずれ性別を変えたいと思っているの?」
「ゲイの人って、全員オシャレで美容に詳しいんでしょ?」
「ゲイの人って、男女どっちの気持ちも分かるから恋愛の達人なんでしょ?」
「トランスジェンダーの人は、手術すればすぐに幸せになれるんだよね?」

あらためて並べてみると、「ん? なんだか違うかも」と少しモヤッとした方もいるかもしれません。その感覚、とても大切です。今回は、こうした“よくある誤解”を、1つずつほどいていきましょう。

教室から始める性教育11回イラスト

レズビアンの人への誤解

まず、「レズビアンって、心は男ってこと?」という誤解についてです。これは、とてもよくある勘違いです。レズビアンとは、「女性が女性を好きになる」という性的指向のことです。自分は女性だと認識しているうえで、女性に恋愛感情を抱く。それがレズビアンです。ですから、「心が男性」という話とは、まったく別のものです。

次に、「レズビアンなら、いずれ性別を変えたいと思っているの?」という疑問。これも、性的指向と性自認が混同されている例です。レズビアンは、「女性として、女性を好きになる人」。性別を変えたいかどうかとは、直接つながりません。誰を好きになるかという「性的指向」と、自分をどんな性別だと感じているかという「性自認」。この2つは、きちんと分けて考えることが大切です

ゲイの人への誤解

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