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運動会は、学級づくりの最大のチャンス!【学級経営1年間の見通しと毎月のアイデア#13】

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運動会は単なる行事ではありません。学級目標を「言葉」から「具体的な行動」へと変える絶好の機会です。掲示されているだけの目標は、子どもにとっては遠い存在です。しかし、運動会という共通の活動の中で繰り返し結び付けることで、その言葉は子どもの行動に落とし込まれます。本稿では、運動会の過程をどのように考えれば学級目標の達成につながるのか、ご紹介します。

若手先生の航海図|学級経営1年間の見通しと毎月のアイデア バナー

執筆/環太平洋大学教授・内田仁志

運動会は「勝ち負けの場」ではなく「学級をつくる場」

運動会に入る前に最も重要になるのは、学級としての見方をそろえることです。ここが曖昧なまま進めてしまうと、活動は「やらされるもの」になり、学級のまとまりは生まれません。運動会は、足の速い子だけが活躍する場でも、勝敗だけを目的とする場でもありません。みんなで考え、みんなで動き、みんなで支え合いながら学級をよりよくしていく機会であるという位置付けを最初に示すことで、子どもたちの受け止め方は大きく変わります。この視点が共有されると、練習そのものが「こなすもの」から「意味のある活動」へと変わります。

学級目標を「掲示」から「行動」へつなげる

さらに、この段階で学級目標と結び付けることが不可欠です。
例えば学級目標が
「自分で考える」
「考えたら行動する」
「決まったことには協力する」
といったものであれば、運動会のすべての場面がその実践の場となります。作戦を考えることは「考えること」、役割を果たすことは「行動すること」、動きをそろえることは「協力すること」です。このように結び付けていくことで、目標は初めて子どもの中に根付きます。

子どもたちが考える場面を意図的に設けよう

運動会の準備では、教師が決めてしまった方が早い場面が多くあります。しかし、それでは子どもは受け身のままです。あえて任せることで、子どもは考え始めます。時間はかかりますが、その過程こそが学級づくりの時間です。

「うまくいかない時間」が学級を変える

最初は意見がぶつかるなどして、まとまらないことも多くあるでしょう。しかし、その中で子どもは「どうすればまとまるか」を見つけていきます。教師は答えを示すのではなく、考える場を保障し、必要な場面で方向を整えることに徹します。

運動会の作成会議の様子

全員が「我が事」と考えられるようにしよう

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