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ハードルを素早く走り越えるにはどうしたらいいの? 【使える知恵満載! ブラッシュアップ 体育授業 #64】

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使える知恵満載! ブラッシュアップ体育授業
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小学校教諭

平川 譲
使える知恵満載! ブラッシュアップ 体育授業

高学年のハードル走は一人一人が目標タイムを設定し、自分の記録の伸びを実感することができる教材です。第1ハードル入れ替え戦で素早くハードルを走り越えるポイントを共有したり、ほぼ全力で第1ハードルを走り越えたりすることができるようになったら、40mハードル走の学習に進みます。場の設定や目標設定の方法、グループ活動の方法などは#33「ハードル走の授業はどのように進めたらいいの?」を参照してください。

執筆/千葉県公立小学校教諭・渡邊知子
監修/筑波大学附属小学校教諭
 体育授業研鑽会代表
 筑波学校体育研究会理事・平川譲

1 ハードルを素早く走り越えるポイント

ハードル走には様々なポイントがあります。記録を伸ばすためには、①最後までスピードにのってリズムよく走り切ること、②ハードルを走り越えるときのタイムロスを少なくすることが大切です。

2 ハードルを走り越えるときのポイント

第1ハードル入れ替え戦で踏み切る位置や走り越えた後も全力で走る感覚を高めてから、1コース当たりハードルを4台並べて学習します。複数台のハードルを走り越えるときに、足先がハードルに引っかかってしまったりバランスを崩してしまったりすることがあります。これらを解決するために、以下のことを意識させるとよいでしょう。

図説1

①ハードルから80~100㎝離れたところで踏み切ると、ぴょーんと跳び上がらずにハードルを走り越えることができます(#21「第1ハードル入れかえ戦」参照)。このとき、足首が伸びた状態でリード足を振り上げると、ハードルを越える前につま先があたってしまい、ハードルを倒したり、自分が転倒したりすることがあります。また、せっかく遠くから踏み切っても、つま先があたらないように、高くジャンプしてしまいます。そこで、リード足の裏が見えるように振り上げることを意識させると、ぶつかったり高く跳んでしまったりすることを防げます。
足を振り上げる時に、体が外に開きすぎてバランスを崩してしまう時は、リード足と反対の腕を前に伸ばすように意識させます。

図説2

グループでの教え合いでは、第4ハードルの横に立っている仲間(→#33「ハードルの授業はどのように進めたらいいの?」4(2)参照)がゴールの正面に立って、足の裏が見えるかをチェックしてもよいでしょう。

②抜き足は地面と平行になるようにします。イラストのように、地面に垂直になるような膝の曲げ方だと高くジャンプしなくてはいけません。その分タイムロスにつながりますし、ハードルにぶつかることもあります

図説3

動きのイメージがもてない場合は、ハードルの横を歩きながら抜き足の動きを確認してもよいでしょう。

図説4

3 インターバルを走るときのリズム

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