【おもしろ授業アイディア】社会 地図に親しむおもしろクイズ

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二学期はじめの授業は、つかみも考えたいですね。夏休み明けの子供たちの興味を引きつける、社会の地図学習における授業アイディアを紹介します。

監修/関西学院初等部教諭・宗實直樹

消えた地図記号 つくられた地図記号 [小三]

一学期に学習するいろいろな地図記号。その発展的な学習です。

クイズで地図記号の概念を獲得し、新たに地図記号をつくる活動を仕組みます。下の①~⑧の中で、

◦ 消えた地図記号

◦ つくられた地図記号

◦ 小中学生が考えた地図記号

◦ 新しく変更された地図記号

があります。それがどれかを考えさせ、その理由も考えさせます。

地図記号

【1】消えた地図記号

Q地図帳から消えた地図記号がある。〇か×か?

〇 ⑤の水車が消えました。近年は水車が使われることがほぼないため。

【2】つくられた地図記号

Q小中学生がつくった地図記号がある。○か×か?

〇⑥の「風車」と⑧の「老人ホーム」です。自然エネルギーの重要性と高齢化社会を反映し、どちらも2006年、小中学生からの公募で決定。2019年、13年ぶりに「自然災害伝承碑」がつくられました。

【3】変化した地図記号

Qオリンピックに向けて変化した地図記号がある。〇か×か?

〇 ①の「郵便局」です。外国人がよく訪れると思われる場所を、外国人に向けて分かりやすくするためです。

【4】地図記号をつくってみよう

Qもしあなたがオリンピックに向けて地図記号をつくるとすると、どんな地図記号をつくりますか?

地図記号を描かせ、理由を考えさせます。その子なりの「時代の見方」が表現されます。

●子供が考えた「レンタカー店」の 記号の例

子供が考えた「レンタカー店」の記号の例
子どもが考えた地図記号の例

クイズを通して、地図記号がその時代背景や状況に応じて削除されたり新しくつくられたりすることを理解することができます。また、これからの時代の見方を表現することができます。楽しみながら新しい発見があり、提案もできる実践です。

都道府県3ヒントクイズ [小四]

地図帳を使って都道府県クイズを行います。クイズをつくる時間として1時間ほど取り、次の1時間をクイズ交流の時間にしてもよいでしょう。交流している様子をじっくり見ることで、休み明けの子供の変化を見とることもできます。

【進め方】

◦ 地図帳を使って都道府県クイズをつくり、難しい順にヒントを三つ出す(クイズは一人5個以上)。

◦ 最後に答えも書く。

都道府県クイズ

取材・文/出浦文絵

『教育技術 小三小四』2019年9月号より

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