【相談募集中】メンタル不調で休職中。過ごし方は? 復職後も心配です

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臨床心理士・公認心理師

大多和 二郎

メンタル面の不調により休職中の先生二人から「みん教相談室」に相談が届きました。休職期間中の過ごし方と復帰の目処について共通の不安を持つお二人へ、教員向け法定研修でメンタルヘルス研修の講師をされている臨床心理士・公認心理師の大多和二郎先生からアドバイスをいただきました。その内容をシェアします。

Loss of self-confidence
写真AC

Q. メンタル不調で休職中です。どのように過ごしたらいいでしょうか? 復帰できるか心配です

今年度から学年主任としての役職を与えてもらいました。経験年数も10年を越え、そろそろ主任としてやっていかないといけないなと思い、はりきっていました。

しかし、その他の校務分掌もその学校では初めてで、始業式が始まるまでは案件に追われ、このままで大丈夫かと不安で睡眠時間もとれなくなりました。

そんな状態で子供たちと出会ったのですが、うまく学級経営ができず、しんどくなりました。

病院に行ったら適応障害と診断が出て、休職することになりました。 現在、休職して1か月半になるのですが、復職への不安が拭えません。

子供との向き合い方、校務分掌、職場との人間関係など、一生懸命今までやってきたのに、自信がなくなりました。

復職に向けて休職期間中、どのように過ごしたらいいのか教えてください。また、自分がどうなったら復職できるのかも教えてください。よろしくお願いします。
(ロロ先生・30代男性)

公立小学校で働く2年目の教諭です。 1年目の途中で体調とメンタルを壊して現在休職中です。

半年以上休んでいるので復帰できるのか心配です。スムーズに復帰するためには休職中に何ができるでしょうか?

また復帰後も再発を防ぐために何かできることはあるでしょうか。
(くまたろう先生・20代女性)

A. まずは休養。心身の健康状態が整えば、本来の自分らしさが戻ってくるので焦らずに

お二人に共通するご質問としては、メンタルな問題で休職しているときに、復職に向けてどのようにこの期間を過ごしたら良いのか、そしてどのような状態になったら復帰できるのかということですね。

くまたろう先生は2年目、ロロ先生は経験年数10年以上ということですね。

仕事をスタートして間もない方にとっては、これからやっていけるかどうかという不安、経験年数のある方にとっては、今まである程度できていたのに、今回はどうしてしまったのかと思うと、自信が持てなくなったということかと思います。

仕事をこなしていくことについては知識、経験も大切ですが、心身の健康状態が整っていないと本来の能力や自分らしさが発揮できなくなってしまいます。

理想的な職場環境が常に整っていることはなく、仕事の量、体調の乱れ、人間関係のあり方などで疲れや悩み、不安などが起こってきて、通常の勤務ができなくなってしまうことがあります。

いずれにしても、「ちょっと休みなさい」という、心と体からの信号が出ていると考えてみてはどうでしょうか。

■休職直後からの過ごし方〜休む・離れる・書き出す

心身に症状のようなものが出ているとき(睡眠障害、食欲不振、情緒不安定、外出困難、等)や、いつもの自分でない感じがするときには、まずは休養です。お薬が処方されているときには、薬にも助けてもらいながら休みます。

休職に入った直後は、仕事や職場を思い起こさせる状況や人によって、気分が悪くなったり、落ち着かなくなったりすることがあります。そこで、仕事と直接関係のないことで、心が落ち着くことやホッとすることがあれば、それらで時間を過ごします。

軽く体を動かしたり、散歩などもよいかもしれません。読書、音楽を聞くことなどもやってみて心が休まるのならよいと思います。ペットと遊んだり、植物を眺めたりするのもよいかもしれません。

「なぜうまくいかなかったのだろう?」「また同じようなことが起こったらどうしよう……。」ということをぐるぐる考えてしまうときには、「ノートに書き出す」という方法もあります。

心配事を考えているときには、多くの場合、同じことをぐるぐる考えていることが多いものです。書き出してみると思ったより少ないことがあります。

書き方は自由です。人に語るように書いてもよいし、箇条書きにしてみてもよいし、独り言のように書き出していってもよいです。人に見せるものではないので、感情もそのまま書き出してみましょう。

ただし、書き出すのが億劫だったり、義務感になるとかえってストレスになってしまいますので、やってみてスッキリしたり、気持ちが整理される場合には続けてみてください。

■回復期から復帰後に向けて〜焦らず、主治医と学校に相談しながら準備

回復してくると、少し退屈な感じがしてきたり、何かをやってみようという気持ちも出てきたりします。しかし、焦らずにしばらくは心と体を休めてあげましょう。

主治医から復帰の方向で進めてよいとアドバイスを貰えたら、学校と連絡を取りながら少しずつ復帰への準備をします。そして徐々に朝起きる時間を整えたり、外出の練習をしたりします。

職場復帰訓練を学校で行う場合には、その進め方についての説明を管理職から聞き、スタートの時期について主治医と話し合って決めます。

復帰にあたっての手続きや面談などの詳細は、学校に確認しながら進めていきます。

休職に入った当初は、「これからどうなってしまうのだろう」と不安が多いかと思いますが、ゆっくり休んで心や体の疲れや不安定さが整ってくると、本来の自分らしさが戻ってきます。この仕事を続けていきたいという気持ちも戻ってくるでしょう。

焦らずに周りの力も借りながら、自分の回復をじっくり確認しながら過ごしましょう。

■再発予防〜自分の限界を覚えておき、早めに対応

そして、今回のことから、自分がストレスでどういう状態になるとバランスを崩すのかということを学ぶことができました。

自分が限界に達するその少し前のあの頃のことをよく覚えておけば、今後は早めに受診するなりカウンセリングを受けるなりの対処をすることができ、休職ということは避けられるでしょう。

ぜひ、この経験を今後に生かしてください。


みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。

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