学級の成長を加速させる「しなやかな指示出し」とは?【音声つき】

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古舘良純の「つぶやききれなかったこと」
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岩手県公立小学校教諭

古舘良純

若手教師から絶大な支持を得ている古舘良純先生が、Twitterではつぶやききれなかった思いを語る音声つき連載。今回のテーマは、「指示出し」。「静かにします!」などと、4月からずっと変わらない声がけをしているという方は要注意。6月以降に心がけたい「しなやかな指示出し」の具体策を紹介してくれました。

執筆/岩手県公立小学校教諭・古舘良純

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6月段階で目指したい教室の空気感

このツイートにはつぶやききれなかった3つのポイントがあります。

①リスペクトをもって指示を出す

「ごめん」や「ちょっといい?」や「もらっていい?」という言い方は、「〜します!」「〜です!」のような強い口調にはなりません。

極端な言い方ですが、子どもたちに対して「申し訳ないのだけれど」という下からの意識で話しています。

決して「きっちり」「かっちり」とした上からの指示の出し方ではありません。

関係性ができていくと同時に、指示の強さも変わっていきます。

②具体と抽象を使い分け、行き来する

「顔をあげる」と「目線を配る」は割と具体的にイメージできる言葉です。しかし、「聞く姿勢をとる」は、個々によってイメージが異なる場合があります。そして指示としては曖昧かもしれません。

具体的に示すことで、誰にでもできる聞き方を説明することができ、抽象的な言葉は子どもたちの思考の余地を与えることができます。

また、子どもたちの姿から、具体的な姿を共有することもできます。

③「ごく自然」にできることかどうかを判断する

4月は、「聞きます」「静かにします」などのように、一斉指導の中で一律な姿を求め、教師が統率するような形で話を聞かせてきたと思います。

しかし、「強い指示」とは違う形で「ごめん、いい?」のような投げかけをしたとき、子どもたちが「どうぞ〜」「みんな聞こ〜」のような空気ができると、集団の力や一体感があると感じます。

この空気感が醸成されると、年間を通して段階的にギアを上げても良いかなと思えます。


年間を通して、子どもたちが成長していくならば、指示の仕方やあり方を変えていく必要があると思います。「こう指示すれば良い」という機械的な指示だけでは、子どもたちの成長に合わせた指示になりません。

リスペクトの気持ちを持って指示をするから、子どもたちも傾聴してくれるようになります。

その相互関係が空気感として感じられる時、教室の高まりや学級としての成長を感じるのです。

6月以降、教師側の柔軟な姿勢やしなやかな指示の出し方が、学級の成長を加速させる鍵になると考えています。

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古舘良純先生

古舘良純(ふるだて・よしずみ)
岩手県久慈市出身、北海道教育大学函館校出身、菊池道場岩手支部代表、バラスーシ研究会所属、共著『授業の腕をあげるちょこっとスキル』(明治図書出版)、平成29年度千葉県教育弘済会教育実践研究論文にて最優秀賞を受賞

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