給食の準備を10分以内に終わらせる方法【動画】

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奈良県公立小学校教諭

土作彰

【知っているか知っていないかで大違い! ツッチー先生のミニネタコーナー】第9回

土作彰先生のミニネタ動画、今回は給食の準備を10分以内に終わらせる画期的な方法をご紹介! 一般的な給食当番のみが給仕する形式ではなく、クラス全員で一斉に配膳に取り組む「3班形式」で、圧倒的な時間短縮が実現できます。

さらには学級全体のチームワークを高め、道徳の授業として子供たちに協力や時間の大切さをも伝えられる方法です。

コロナ禍の感染対策により当面は実施が難しい状況にありますが、効率化の方法論として知っておきたい技です。

「時短」が課題? 給食準備、どうしていますか?

今回は、給食の準備を10分以内で終わらせる方法です。

先生方の給食の時間、給食の配膳準備はどのくらいかかっていますか?

三択でいきましょう。

①20分くらい
②15分くらい
③10分くらい

…どのくらいですか?

日本全国あちこちの先生方にリサーチしたところ、だいたい15分くらいでした。遅いと25分というところもありました。みなさん、それくらいの時間をかけて給食の準備をしているわけですね。

やり方は、いわゆる「カフェテリア形式」あるいは「セルフ形式」と言われる、給食当番がいて、当番が器に盛り付けたものを各々自分の分だけお盆に取っていく、という方法で、自分の分を取り終えたら席について読書か勉強をして待っている、こんな感じだと思います。

ところがこれだと、めっちゃ時間がかかります!!

できれば10分以内に終わらせたいと思いませんか?

私の学級ではここ10年、このような方法をとっているので紹介します。

3班に分かれて全員で一気に準備する!

一言でいうと、「全員で一気に準備にかかる!」ということです。

全員で一気に準備する!

私のクラスの場合でしたら30人いますので、30人を大きく3つの仕事で分けます。

一つは「キッチン」=給食係。それから「ホール」「テーブル」とそれぞれに名前が付いています。

キッチン係

「キッチン」というのはいわゆる給食係、エプロンを着けて食べ物を器に盛り付ける子です。

図では黄色で表している部分ですが、配膳台の前に並んで次々と器に盛り付けていきます。ときには、牛乳だったりデザートだったりもしますが、だいたい8人くらいいます。

配膳台辺りに並び次々に給仕する

ホール係

「ホール」という子がいます。ほとんどのホールの子はエプロンを着けません。手を洗ってマスクを着けたらお盆に取っていく係で、自分の分ではなくて次々と友達の分を机に置いていきます。

12人いるので、だいたい30人くらいの学級だったら、3周もまわればクラス全体の配膳を終えられる、ということになります。

食べ物をおぼんに載せ次々と友達の机に置いていく

テーブル係

残り10人の「テーブル」。これは何をする係かというと、ホールの子が配膳して机の上に置いたお盆の上を整理します。

つまり、「ご飯は左側、味噌汁は右側、スプーンはこっち向き、牛乳はここ」というように、自分の分だけではなく、すべての友達の座席をまわり、お盆に載っている食べ物の配置をしっかり整理する、という役目を担っています。

自分だけじゃなくすべての友達の配膳も整理する

この、「キッチン」「ホール」「テーブル」という3つの役割に分かれて同時にスタートすれば、まず10分以内に配膳を終えることができます!

子供に伝えよう!「協力することは命を大切にすること」

ここからが大事なのですが、

「今まで配膳に15分〜20分かかっていたのにどうして今日はあっという間に5分〜10分も短縮して配膳できたんですか?」

と聞きます。

すると、「全員で協力したから」という声が必ずあがります。

そうだね。

「セルフ」っていうのは「自分だけ」という意味ですが、自分ひとりのことだけ考えるんじゃなくて、クラス全員でみんなのことを優先させたら、あっという間に時間は短縮される。

時間というのは人生、人生というのは命だよね。

だから、みんなが協力することによって、人生である時間、もっというと、「命」をものすごく大事にすることができるんだよ。

協力できてよかったね。
これからもみんなで協力して頑張っていこうね。

というように締めると良い道徳の授業にもなるのでは、と思います。

時間は人生、人生は命。

給食当番は、当番だけに任せきりにするのではなくて、「キッチン・ホール・テーブル」と、3つの班に分かれてクラス全員でやりましょう!

そうすれば、おそらく10分以内で終わります。

私のクラスの最高記録は3分20秒です。(メニューによりますけれど…!)

パンとかスープだけのときは3分20秒くらいで、カレーのときも早いです。カレーは3分くらいでできます。

タイムだけをいたずらに競うのではなく、あっという間に短縮したその時間に全員で成功体験を味わって、「それはみんなが協力したからなんだよ」というように指導してあげると、子供たちは生き生きとプライド持って給食の準備にかかってくれるんじゃないかな、と思っています。

よろしければお試しください!

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超スピーディーな画期的オペレーションに目からウロコでしたが、日々の給食準備を通じて伝えるメッセージまでが、ツッチー先生の「時短テク」の奥義ですね! 仲間と協力することの意義を伝え、精神性を育みながら、ゆとりある給食時間を子供たちと楽しみませんか?

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土作彰教諭

土作彰(つちさくあきら)●1965年生まれ。奈良県公立小学校教諭。「学級づくり」改革セミナー主宰。『マンガでわかる 学級崩壊予防の極意: 子どもたちが自ら学ぶ学級づくり』(小学館)、『知っているだけで大違い!授業を創る知的ミニネタ45」(黎明書房)他多数。

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