年度末に向けて~子供たちの活動を計画的に進めるために~

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年度末までの残り僅かな期間の中で、学級で取り組んでいる学習や活動を最後までやり遂げることができるように、教師は計画を立てておくことが必要です。子供たちにどんな経験をさせたいか、そのためにどれくらいの期間が必要かを見極め、整理しましょう。教師が見通しをもつことで、子供も見通しをもって活動することができます。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・塚本裕美

年度末に向けて~子供たちの活動を計画的に進めるために~

学級目標はどうしようかな?

子供たちは、学級目標の達成に向けて、さまざまなことに取り組んできました。これまでの取り組みの成果が見えるように、教室に掲示しているものもあるでしょう。掲示したまま終わりではなく、その掲示をどのように演出してゴールを迎えるかを子供と一緒に考えましょう。

学級目標
学級目標をふり返り、その都度溜めてきた花がいっぱいになったら、蝶(自分の分身)を飛ばせて完成する。

学習のまとめが必要だな

学習のまとめコーナーをつくり、1年間で学習した内容を掲示します。教師が掲示したものと一緒に、子供がまとめたものを掲示してもよいでしょう。また、朝の会で日直が「覚えているかなクイズ」を出すのも楽しいです。

話し合う子供たち
「職員室に入るときのあいさつはなんでしょう? 」

最後の1日までクラスを大切に過ごしてほしいな

「カウントダウンカレンダー」

クラスの最後の日まであと○日というカレンダーです。一人1枚担当の日にちを作成します。クラスの思い出やみんなへのメッセージを書くとよいでしょう。

カウントダウンカレンダー

三年生(二年生)になるまでに、あいさつの習慣を身に付けさせたいな

学級活動(2)で取り組むことができます。子供たちと一緒に日常の生活をふり返るなかで課題を見付けましょう。そして、自分の目標を決め、取り組む期間を設けましょう。

カードに色を塗っている子
教室に入るときに「おはよう」って言えたから、カードに色を塗ろう!

思い出に残ることがしたいな

学級集会をしたり、文集や記念になるものを作ったりすることが、子供たちの思い出の1コマになります。ぜひ子供たちが主体的に活動できるようにしたいものです。

集会の役割を係ごとに担当したり、文集の実行委員を募って、学級会で提案したりして、子供たちが自分たちの活動をつくっていると実感できるように支援しましょう。

イラスト/佐藤雅枝

『教育技術 小一小二』2021年2月号より

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