1月の学級経営・実務【小三小四】

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1月の学級経営・実務についてまとめました。 スムーズな三学期をスタートさせましょう!

執筆/東京都公立小学校主任教諭・佐々木陽子

1月の学級経営・実務

次の学年に向かって、計画的に進めよう!

三学期は、一年間のまとめや次の学年に進むための準備をする学期ということを意識して、計画的に進めていきましょう。

「四年生になったらこんな活動をしたり、こんな学習をしたりするんだね」「五年生になったら高学年としてこんなことに取り組むんだね」と子供たちに語りかけ、次年度をイメージさせて、次の学年に上がる準備をしていくことが大切です。

教師だけではなく、子供自身にも今までの取り組みをふり返り、目標を明確にして学校生活を送らせたいものです。

4年生への期待を膨らます子

三学期のめあて

今までのふり返りをしながら、できるようになったことやがんばったことなどを基に、三学期のめあてを考えます。

「三学期のめあて」

提出物の確認

学期はじめには、書き初めや健康カード、冬休みの宿題などを提出してもらいます。黒板前にカゴを用意して、その中に入れるようにしたり、机の上に置かせたりして一斉に確認します。

教室環境

新学期は、教室をきれいに掃除して心機一転、気持ちのよいスタートを切りましょう。

特に冬の時期は、乾燥して感染症がはやりやすいので、手洗いをした後の消毒スプレーや乾燥を防ぐ霧吹きを教室に置いておきましょう。

寒い日が続きますが、空気の入れ替えも積極的に心がけていきます。

換気、消毒スプレー

個人面談や授業参観の準備

三学期に個人面談や授業参観が行われる学校もあります。成果や課題も含めて、成長してきた子供の姿を保護者に伝えられるとよいですね。

学年全体で授業を行う場合は、準備や分担を明確に話し合い、計画的に進めていきましょう。

ゴールからの逆算

子供たちにどんな状態で3月に修了式を迎えたいかをイメージさせて、クラスで共有することが大事です。学習面や生活面で自分が迎えたいゴールとは何なのかを明確にさせます。

また、このクラスでみんなと楽しく過ごせたことをふり返り、「最高のクラスだった!」と思えるように、子供から考えや思いを引き出しましょう。

教師の一方的な考えを押し付けるのではなく、学級会などで、子供主体での話合いが進められるようにします。

パソコンのデータを整理

気が付いたら、デスクトップが書類でいっぱいになって、大事な書類が見付からないということはないでしょうか?

デスクトップが散らかり放題のパソコンを見て苦笑いの教師

パソコンの中身も普段から整理整頓をして、スッキリさせておくとよいでしょう。整理されずに溜まりに溜まった書類を後から分類、処分していくのは時間がかかります。

三学期は、あっという間に通知表や要録の作成に入り、忙しくなります。一、二学期までの書類を整理して、要らないものは迷わずゴミ箱へ。ゴミ箱の中に入れても完全に消去しなければ、年度末になってやはり必要になった書類は簡単に取り出せます。

まずは、取っておくべき書類とゴミ箱へ捨てる書類とを分別していくことをお勧めします。

事務処理のリスト作成

学年で相談して、いつまでに何をしなければならないのかを洗い出し、それぞれ締め切りを決めましょう。

三学期の担任実務例

  • 通知表
  • 指導要録
  • 出席簿
  • 週案の時数確認
  • 会計簿
  • 分掌関係の書類整理
  • 学級編成など

同じように学習内容や行事予定も確認して、いつまでに何をするのかを確認していきましょう。3月になってから慌てないように、今から準備をしておくと安心ですね。

事務処理のリストを作成している教師

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2021年1月号より

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