見通しをもった教師の三学期の過ごし方

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三学期の3か月間にはやらなければならないことが多くあります。ただ、やらなければならないことに追われるのではなく、学級担任としてやりたいことも実現しながら過ごしていきたいものです。年度末に向けて残り3か月の見通しをもちましょう。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・源 憲一

見通しをもった教師の三学期の過ごし方

学級納めに向けて

学級担任として見通しをもち、目標設定し、具体的な実践まで考えておきましょう。特に学級経営上、「やらなければならないこと」と「やりたいこと」を明確にしておくことは大切です。

「やらなければならないこと」は、学年で確認・共有しましょう。

やるべき事について考える教師

通知表

三学期の評価は、年度はじめからの記録を基に行いましょう。1年間の学習過程を通して、どのように成長したかという視点で通知表を作成します。学習評価や通知表の締め切り期日は、学校で設定されていることが多いと思います。

期日を守ることは社会人として大切なことです。適切に評価されているか、通知表の記述は文章として正しいかなどを、複数で確認するためには、期日は必ず守りましょう。そのためにも、通知表作成に向けて計画的に進めていくことが大切です。

教師「1年間でこの子はこんなところが成長したな」

年度末事務処理

学級担任として、年度末に事務処理するものは多くあります。まずは、さまざまな事務処理内容を確認しましょう。確認するためには、学校経営計画を参考にするとよいでしょう。

そして、1〜3月の予定を見て、それぞれの期日を確認します。学年として作成したり確認したりするものもあるので、学年で共有するようにしましょう。

年度末事務処理の内容は、次年度への引き継ぎ内容が多く、学校体制そのものを考えるうえで重要な内容でもあります。ただ、「一学年の学級担任としての処理」ではなく、「学校全体に関わる重要な内容・処理」であるという認識で適正に処理していく必要があります。

予定を考える教師

校務分掌

学級担任としてだけではなく、校務分掌の引き継ぎも重要です。同じ分掌担当の教員と相談して、どのような内容を次年度に引き継ぐか、それに伴う作業や検討などがあれば、その予定も計画的に実施していくことになります。学校経営計画の反省を行う時期でもあります。学級担任としての事務処理も、校務分掌上の仕事も無理なく実施していくことができるようにしましょう。

イラスト/佐藤雅枝

『教育技術 小一小二』2021年1月号より

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