小6社会「日本とつながりの深い国々」指導アイデア

執筆/埼玉県公立小学校教諭・鈴木祐介
編集委員/文部科学省教科調査官・小倉勝登

目標

グローバル化する世界と日本の役割について、外国の人々の生活の様子などに着目し、各種資料で調べ、ノートなどにまとめ、日本の文化や習慣との違いを捉え、国際交流の果たす役割を考え表現することを通して、我が国と経済や文化などの面でつながりが深い国の人々の生活は多様であること、スポーツや文化などを通して他国と交流し、異なる文化や習慣を尊重し合うことが大切であることを理解できるようにする。

学習の流れ (7時間扱い)

問題をつくる(2時間)

○ 世界地図や国旗を見て、世界の国々の位置や衣食住、文化などについて話し合う。
○ 1時間目の学習と「ハカ」に関する映像や資料から学習問題をつくる。

〈学習問題〉
世界の国々の生活や文化には、どのようなものがあるのだろうか。

追究する(3時間)

○ 自分が選んだ国の生活や文化について調べる。

  • 衣食住について
  • 年中行事などの文化について
  • 学校や子供達の様子について

まとめる(2時間)

○ 調べた国の生活や文化について発表し、まとめる。
○ 国際交流の果たす役割について考える。

導入の工夫

ラグビーワールドカップニュージーランド代表「ハカ」の映像を活用し、世界の様々な文化に興味を持てるようにするとともに、世界の国々の生活や文化などについて「知っているようで知らないことがたくさんある」ことに気づくことができるようにします。

1時間目:世界地図と日本とつながりの深い様々な国の衣食住にかかわる写真を用いて、クイズをする

2時間目:「ハカ」の映像や資料から学習問題を作り、学習計画をたてる

前回の授業で、世界にはたくさんの国があり、様々な生活や文化があるということが分かりましたね。今日は、この映像を見てみましょう。

ラグビーの試合でのハカ1

「ハカ」の映像を見て、感じたことを発表してください。

ラグビーワールドカップの「ハカ」だ! テレビで見たことがある!

ラグビーの試合でのハカ2

こんな場面もあったね。この写真から分かることや考えたことはありますか?

力強くて迫力がすごい。円陣みたいなものかな?

「ハカ」を相手に見せつけて、威嚇しているようにも見えます。

なるほど。威嚇しているのなら見なければいいのにね。相手チームはどうしているかな?

肩を組んで見守っています。正面から受け止めているね。

実は、「ハカ」にはこんな意味があるそうですよ。

<ハカの資料より>

  • マオリ族伝統の踊り
  • 相手を威嚇し、チームを鼓舞する
  • 相手チームへの敬意や感謝を表す

伝統の踊りで、敬意や感謝を表していたんだ。

それは知らなかったな。相手チームはそれを知っていたから、受け止めていたんだね。

他にも世界の文化には自分たちが知らない意味があるのかもしれないね。

問題をつくる(1、2/7時間)

各種資料から、世界の様々な国の生活について話し合い、学習問題をつくります。

学習問題
世界の国々の生活や文化には、どのようなものがあるのだろうか。

まとめる(7/7時間)

国際交流の具体的な事例について知り、国際交流の果たす役割について考えます。

国際交流の果たす役割を考えるための工夫

世界の国々についてたくさんのことを知ることができましたね。では、世界の国の人々と関わる機会はどのくらいあるのかな? こんな資料を見つけたよ。

全国の在留外国人の数・川口市における外国人の数の推移

僕たちの住む川口市は、日本で3番目に外国人が多く住んでいるんだ!

しかも年々数が増加しているね。外国について知っておくだけでは足りないかも。

川口市ではこんな取り組みをしているそうだよ。

<川口市の国際交流>

  • 外国人日本語スピーチコンテスト
  • 多文化ふれあいフェスタ
  • 相談会
  • 世界家庭料理クッキング

様々な取り組みを行っているね。

日本全国にはこんな国際交流事例もありますよ。

日本全国の国際交流事例

事例とこれまでの学習と関連付けて、国際交流の役割について自分の考えをノートにまとめましょう。

単元づくりのポイント

本単元は、日本とつながりの深い国を教師が3か国ほど取り上げ、その中から児童が調べてみたい国を1か国選び、調べ学習を進めていく学習です。

導入では外国の生活や文化に触れ、「知りたい」「調べてみたい」と興味を持てるようにすることが大切です。

調べ学習においては、可能であれば各自治体の「多文化共生課」などの機関を活用したり、ゲストティーチャーを活用したりして、外国の方から直接お話を伺ったり、実物や写真を用いての説明を受けたりすることが考えられます。

また、4年生の社会科では、「県内の特色ある地域」の学習で、国際交流に取り組んでいる地域を取り上げることとなっています。児童がどんな学習を行ってきたのか、事例としてどのようなものを扱って学習してきたのか、確認をして重複しないように学習展開を考える必要があります。


イラスト/横井智美、栗原清

『教育技術 小五小六』2021年2月号より

【関連記事】
小6社会「日本とつながりの深い国々」指導アイデアシリーズはこちら!
・小4外国語活動 Unit 7「What do you want?」指導アイデア
>>もっと見る

学校の先生に役立つ情報を毎日配信中!

クリックして最新記事をチェック!

授業改善の記事一覧

雑誌最新号