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もし学年主任との相性が悪かったらどうする?|沼田晶弘の「教えて、ぬまっち!」

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沼田晶弘の「教えて、ぬまっち!」
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国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭

沼田晶弘

子供の自主性・自立性を引き出す斬新でユニークな授業が話題のカリスマ教師、沼田晶弘先生。
今回は、「学年主任と相性が悪く、コミュニケーションが取りづらい」という苦手意識を持っている先生からの悩みについて、アドバイスをいただきました。

撮影/下重修

苦手な上司でも、プロ意識をもち、コミュニケーションを取るべき

「学級主任と相性が合わない」「学級主任が苦手」という話をよく聞くけれど、ボクからのアドバイスとしては、教師もプロなのだから、プロ意識をもって、プロの仕事をすることに意識を注ぐべきということ。

どんな業界でも、すべての上司と相性が合う、全員が仲がよい職場なんて、ありえないと思っている。同じ職業をしていても、人それぞれ、いろいろな価値観があるのだから、相性が合わない人もいるだろうし、話したくない同僚や、あまり近づきたくないような上司もいるだろう。

でも仕事なのだから仕方がない。 どんなに苦手な上司でも、ホウ・レン・ソウをするのが社会人の務めだし、子供たちのためにも、学年主任とは最低限のコミュニケーションはとる必要があるだろう

大人でも、人間関係は難しい   子供にも「仲よく」を求めすぎない

大人でも同じ職場でいろいろな人間関係があるのだから、クラスの子供たちに「みんな仲良く」と求めることも見直すべきだと思っている。

同じクラスなのだから仲よくすべきというのは、教師側の一方的な要望であり、もし「みんな仲よく」ということを子供に求めるのであれば、自分自身も職員室では誰とでも仲よくすべきだ。

ちなみにボクは子供たちに「みんな仲良くしょう」とは言わない。

大人でも全員に仲よくすることは難しいのに、子供に要求するのはフェアではないと思うからだ。だからといって、気が合わない友達を攻撃するのはよくない。

だから、子供たちには「仲よくしなくてもいい。でも仲悪くするな」と言っている。

喧嘩になりそうなときには、「相手が嫌いでも、攻撃はするな。嫌なら離れなさい」と伝えている。

どうしても合わない相手とは、無理に仲よくさせるよりも、上手に距離をとるということを学ばせたほうがよいと思っている。

相手を変えることはできない。仕事上の付き合いと割り切る

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