怒りがスッと収まる!教室でのアンガーマネジメント法【動画】

毎日子供たちと接していると、イライラしたり、感情が高ぶって怒ってしまうこともあるでしょう。でも、そこで感情を爆発させないように、自分なりの対処法を知っておくことが大切です。今回は、怒りの感情を和らげるアンガーマネジメントの具体的な方法について、佐々木陽子先生が紹介します。
目次
怒りのコントロール=アンガーマネジメントは大切なこと
毎日の子供たちの言動の中には「やってはいけないこと」があり、担任としてすごくイライラしてしまったり、感情が高ぶって怒ってしまったりすることもあると思います。
しかし、ここで怒りの感情を爆発させてしまうと教師として失格です。
それと同時に、自分なりの対処法を見つけてコントロールしていかないと、その感情はどんどん大きくなっていってしまいます!
そこで今回は、怒りの感情を和らげる方法を1つ、紹介したいと思います。

①名前を大きな声で呼ぶ
私の場合、感情が高ぶったときには、まず、声を出したくなるので「〇〇さん!」と名前を大きな声で呼びます。この時点で結構、高ぶった感情がスッと収まります。
また、名前を呼ぶことで「誰が指導されているのか」「誰に対して先生が言っているのか」ということが周囲の子供たちにもわかるので、大きな声を出すときは必ず名前を呼ぶようにしています。

②深呼吸をする
次に、深呼吸をします。
「〇〇さん!」と大きな声で言ったあと、「吸って⋯吐いて⋯」と深呼吸します。このあたりでかなり怒りの感情はなくなっていきます。

そうすると、感情的にならずに淡々と指導できるので、「何がいけなかったのか」「どうしてほしいのか」を先生から子供にきちんと説明できるようになります。
この「名前を大きな声で呼び⇒深呼吸する」というのは、私なりのアンガーマネジメント法の1つですが、ぜひ試してみてください。

自分に合う方法を見つけましょう!
この他にも、いろいろな方法があります。
私の友達は、怒りがこみ上げてきたら深呼吸ではなく、天井をバッと見上げて、そこで1分間の瞑想をすると言っていました。
これも1つの例です。
人それぞれ、自分の感情が落ち着く方法は違うと思います。今回紹介したものの他にも、ぜひ、いろいろと試してみましょう!

ときに叱りたくなってしまうのも、子供たちに真剣に向き合っているからこそ!ですよね。その真剣な先生の思いをしっかり子供に伝え、前向きな指導につなげるためにも、ご自身にとって効果的な感情コントロール法を見つけておきましょう。まずはこみ上げた感情が歪む前に、大きな声で「〇〇さん!」と呼びかけ、解放することから始めてみませんか?

小学校教諭。著書に『クラスがまとまる!小学1年生学級づくりのコツ』(ナツメ社)、『子どもの心をガッチリつかむ!とっておきの教室トーク&学級経営ネタ60』(明治図書出版)ほか。一児の母。