体育:節分バージョンの「色鬼」で盛り上げよう!【動画】

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東京都公立小学校教諭

佐々木陽子

もうすぐ節分の日!ということで、体育の学習で行う「鬼遊び(3色鬼)」を節分バージョンにアレンジ!! ちょっとした工夫で、子供たちが「てんやわんや」とても盛り上がるゲームを佐々木陽子先生がシェアします。

基本の「3色鬼」のルール

まずは、知っている方も多い「3色鬼」のルールを確認しておきましょう。

捕まえられる「色」

赤鬼緑の鬼を捕まえることができます。

緑の鬼青鬼を捕まえることができます。

青鬼赤鬼を捕まえることができます。

それぞれ、捕まえられる鬼の色が決まっているので、事前に子供たちと確認しておきます。

捕まえられる鬼の色

捕まえられる場所&捕まえ方

校庭では、石灰などで自分たちの陣地のサークルを描いておきます。

・陣地(サークル)の中にいる鬼は捕まえることができません。

・陣地から出ている鬼を捕まえて自分の陣地に連れて行きます。

例:赤鬼は、緑の鬼がサークルから出たところを狙って捕まえることができます。そして、捕まえたら、赤鬼は自分のサークルに連れて帰ることができます。

子供たちは事前に色分けをしてチームを決めておき、サークルの中で作戦会議を開いて、それからゲームスタートとなります。

上の説明のとおり、自分の陣地から出て相手の鬼にタッチされてしまうと、そのまま相手の陣地に連れていかれてしまいます。

捕まった鬼の「脱出法」

上の例の場合、捕まった緑の鬼は仲間に助けを求めます

赤鬼の陣地の中にいるのですが、手を出して「助けてー!」と言えば、仲間が助けに来てくれて、無事にタッチできたら陣地に帰ることができます。

・捕まって敵の陣地に連れていかれた鬼は、味方に助けを求めることができます。

・味方の鬼がタッチしてくれたら、敵の陣地から出ることができます。

同じ色の仲間に助けを求めることができる!

3色鬼の醍醐味

この3色鬼の面白いところは、救出された鬼を追いかけて赤鬼がサークルから出たところを、青鬼が狙ってタッチしに行き、すると、今度は赤鬼が捕まってしまい、青鬼の陣地に連れて行かれてしまう!というところです。

3色の鬼、それぞれが作戦を考えながら、捕まえることと逃げること、両方を考えなければいけません!

ここが面白いところ!

盛り上がる「節分バージョン」!

この3色鬼を「節分バージョン」ということで、太鼓と掛け声でルールを加えます。

「鬼は外!」

ゲームが始まったら頃合いを見計らって、先生が太鼓を『ドドン!』と鳴らして、大きな声で「鬼は外!」と言います。

「鬼は外!」

すると、鬼たちは全員サークルの外に出なければなりません。

そうなると、鬼たちは逃げなければならないし、タッチしなければならないしで、てんやわんや!! ゲームがとても盛り上がります。

これぞ三つ巴の戦いです!

これぞ三つ巴の戦い!

捕まったとき&助けるとき

この場合、タッチされたら陣地に連れて行かれるのではなくて、その場に座り、仲間の助けを呼びます。また仲間にタッチされたら動いてよいというルールで、「氷鬼」のようになります。

「福は内!」

そして、また『ドドン!』と太鼓を鳴らして、「福は内!」という先生の掛け声で全員が陣地に戻り、ゲームは終了です。

・「鬼は外!」の合図で全員、陣地から出なければいけません。

・捕まったらその場に座り、仲間のタッチで動けるようになります。

・「福は内!」の合図で陣地に戻ります。

この「鬼は外」「福は内」があるだけで、ゲームがとても盛り上がります。

ぜひ、いつもの3色鬼を節分バージョンでやってみてくださいね!


節分らしい鬼遊びで、冬の校庭が一気ににぎやかになりそうですね。邪気払いと招福で、みなさんもクラスの子供たちと楽しく元気な春をお迎えください!


佐々木陽子先生
佐々木陽子先生

小学校教諭。著書に『クラスがまとまる!小学1年生学級づくりのコツ』(ナツメ社)、『子どもの心をガッチリつかむ!とっておきの教室トーク&学級経営ネタ60』(明治図書出版)ほか。一児の母。

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