自主的に行動できる子供を育てる方法②「マグネット日課表」【動画】
「先生、次の時間ってなぁに?」と子供に聞かれることはありませんか? そんなとき、子供たちが自分で簡単に予定を確認できる方法があると便利です。そこで、教育技術本誌でもおなじみのトモ先生こと髙橋朋彦先生が、子供たちが見通しをもって行動できるようになる「マグネット日課表」の使い方と工夫についてシェアします!
目次
見通しをもって行動できる「マグネット日課表」
皆さんは、「先生、次の時間てなぁに?」と聞かれることはありませんか? 私の学級では、よくあります!
それは、子供がその日の見通しをもてていないことが原因だと思いました。黒板に、1時間目国語、2時間目算数⋯⋯と書く場合もありますが、それは授業の進行の妨げになると考えています。
そんなときに、簡単に予定がわかる方法があると便利ですよね! それが、今回紹介する「マグネット日課表」です。
この方法は、『学級づくりに自信がもてるようになる ちょこっとスキル(髙橋朋彦/古舘良純共著)』に載っている実践法にアレンジを加えたものです。
「マグネット日課表」の実践法
この「マグネット日課表」を背面黒板に貼っておくだけで、子供は見通しをもって生活できるようになります。
「先生、次の時間は?」
と聞かれたときでも、
「後ろの黒板を見てごらん!」
と言うだけで、次からは自分で見て行動できるようになります。
ポイント① 朝の時間に今日の予定を伝える
まず、朝の先生の話の時間に、その日の予定を伝えます。1時間目算数、2時間目国語、3時間目理科⋯⋯というスタイルです。
そのとき、日直に頼んで背面黒板に貼っておくようにします。
あとは、この日1日、それを見て行動するように伝えます。
ポイント② 日課表の横に時間を書いておく
これは、先ほど紹介した本に載っている方法のアレンジですが、この「マグネット日課表」の横に時間を書いておくと、とても便利です! このちょっとした工夫をするだけで、子供たちは背面黒板を見ながら、見通しをもって生活できるようになります。
ポイント③ 「ルーティン表」と併せて使うと効果的!
この「マグネット日課表」は、前回紹介した「ルーティン表」と併せて使うとさらに効果的です。相乗効果が期待できるので、ぜひ、取り入れてみてください!
こちらもチェック!⇒ トモ先生の「自主的に行動できる子供を育てる「ルーティン表」の活用法」
目的が大事!
前回の「ルーティン表」も、今回の「マグネット日課表」も、目的が大事です! 私の場合は、あくまでも、自分たちで見通しをもって動ける力を身に付けさせることを目的にしています。
教師が目的を明確にし、意識して実践することで、より高い効果が期待できます。
今回は、「自分たちで行動できるようになる工夫 Part 2」として、「マグネット日課表」を紹介しました。子供たちの自分から行動できる力をより効果的に付けさせるために、Part 1の「ルーティン表」と併せて実践してみてください!
髙橋朋彦●1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
Twitterアカウントは @tomotomoteacher https://twitter.com/tomotomoteacher
トモ先生のインスタ https://www.instagram.com/tomotomotea/
トモ先生のnote https://note.com/tomotomo777