仲良くなる英語ゲーム2種!|15分でできる外国語活動アクティビティ
小学校でできる、子どもが仲良くなる英語ゲームをご紹介!
外国語授業での「インプット」と「アウトプット」を効果的に行うためのアイデアとして、自分の好きな色などの考えを説明したり、相手の話を理解するといった、英語を使った相互理解に使えるワークシートをご紹介します。
15分程度のモジュール授業にも使いやすくなっています。ぜひお役立てください!

目次
ワークシート1:いろいろイマジネーション
「図画工作」と関連付けた活動を紹介します。児童は、低学年のときから図工の授業の中で、「色」をテーマとした絵や造形、鑑賞の学習を経験しています。この活動では、「気持ち」や「季節」などを「色」で表し、英語で交流することで、自己理解や他者理解を深めます。これらの題材は、抽象的な感覚が芽生える高学年の児童の発達段階にも合っています。

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基本の活動の流れ

- 「感情や様子」を表わしたり尋ねたりする英語表現や “What color do you like?” のフレーズなどの復習をする。
- 教師が “I’m happy.What color do you like?” などと児童に質問し、児童は「幸せ」からイメージする色をワークシートに塗る。
- 児童は自由に教室を立ち歩き、ペアを作って “I’m happy.What color do you like?” と質問し合い、その色を選んだ理由を交流する。(※理由は日本語でよい。英語で言えそうであればチャレンジさせてもよい)
- 席に戻り、「同じ色でも、自分とは違う理由」や「自分のイメージとは違った意外な色」などをグループやクラス全体で交流する。
使用表現
〇 I’m happy/sad/angry/fine. など
〇 What color do you like? I like ~ .
〇 Spring 〇 Summer 〇 Autumn 〇 Winter
活動のポイント
「なぜその色を塗ったのか」という「理由」を話し合うことで、児童の「聞きたい」「話したい」という思いを引き出すことができます。活動の流れ 4.の交流の時間を大切にしたいものです。
プラスアルファ
「感情や様子」の色の活動の後は、“Spring. What color do you like?” などの英語表現で、「季節の色」で質問し合うと、さらに多様な考え方を交流させることができます。
ちなみに中国では「五行思想」に基づき、春を青(青春)、夏を赤(朱夏)、秋を白(白秋)、冬を黒(玄冬) と言います。各国の文化や考え方の影響で色のイメージが異なることを伝えるのも面白いです。
その他の質問として、
■ Today, what color do you like?
■ This class, what color do you like?
などのフレーズでも、多様な意見交流ができます。
楽しく取り組める英語アクティビティをもっと知りたい方はコチラ!→英語のタッチゲーム2種|15分でできる外国語活動アクティビティ
ワークシート2:協力ボディ・アルファベットクイズ
アルファベットの大文字を、身体を使って表現する活動を通して、文字の形や友達の名前の綴りに慣れ親しむことができます。また、4人グループで相談しながら即興でアルファベットをつくる活動を通して、「よりよい人間関係づくり」につなげることもねらいとしています。

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基本の活動の流れ

- ワークシートを見ながら、「アルファベット・ソング」をクラス全体で歌う。(※ワークシートは4 人で1 枚使用。A ~ Z までが楕円形に書かれているので、どこからでも歌うことができます。B から「BCDE…」のように歌ったり、Z から「ZYXW…」と逆から歌ったりする活動を取り入れると、高学年の知的好奇心を喚起することができる)
- 即興で4 人グループをつくる。「あまり関わったことがない友達」「男女バランスよく」など、担任の声掛けが大切。
- 活動の「めあて」を確認し、教師とボランティアの児童のデモンストレーションを見て、活動の内容を理解する。( ※「E」などが分かりやすい)
- “Let’s make “Y” with our bodies in one minute.” などの教師の指示を聞き、時間内に4人で相談してアルファベットをつくる。使うのは身体全体でも、指や手のように身体の一部分でもOK。(※必ずしも4 人全員で一つのアルファベットをつくらなくてよい。4 人で相談して同じ表現方法であれば、1人やペアで表現してもよい)
- 出題された全てのアルファベットに〇を付け、それらから思いつく友達の名前の綴りを、4人で相談してシートに記入する。
- クラス全員で声に出して綴りを確認した後、一斉にその友達の名前を呼ぶ。
活動のポイント
「アルファベットの向き」などの気付きや、工夫された表現方法は全体の前で紹介するとよいでしょう。また、普段目立たない児童の名前を出題すると、「よりよい人間関係」につながります。
プラスアルファ
活動に慣れてきたら、児童同士で出題し合うと面白いです。また、「既習の英単語」をお題にすると、「文字や単語の認識」にもつながります。
執筆/宮城県仙台市立公立小学校教諭 尾形英亮先生
『小五教育技術』2018年5月号より