保護者に信頼してもらえる懇談会にしよう
大切なわが子を預ける担任について、保護者の方々は興味津々です。担任にとっては、実は参観より懇談会の方が緊張するかもしれませんね。保護者の前でしどろもどろとなる前に、しっかりと準備をしておきましょう。懇談会の流れごとにポイントをまとめました。
懇談会の流れ
- 担任の自己紹介
- 参加保護者の自己紹介
- 学級経営の方針
- 該当学年の子どもたちの特徴
- 子どもたちの様子
- 1年間の行事の予定
- 保護者の方への協力のお願い
- 質疑応答
1 担任の自己紹介
学年便りや学級通信で載せたことも含め、改めて自己紹介をします。自分の好きなことや得意なことを、教師のパワーが伝わるようにはつらつと述べましょう。
大げさに言うことはありませんが、謙遜が過ぎるとネガティブな印象に映る時があります。笑顔とよく通る声で話しましょう。
2 参加保護者の自己紹介
まだ家庭訪問も終えていないと、顔と名前が一致しません。また、保護者同士も、意外に顔見知りではないという方が多くいらっしゃいます。そこで、自分の右隣から順に、というように、名前となにか一言を話してもらいます。
しかし、話をするのが苦手という方も多くいます。そこで、「わが子のいいところ」を言ってもらうというのはどうでしょうか。ぐっと親近感がわいてきます。それもなかなか話せないという方には、テーマを決めたり、名札の裏に書いてある1年間のめあてや目標を読んでもらったりするだけで、子どもの顔が浮かんでくるはずです。
3 学級経営の方針
学級目標をもとに、どのようなクラスにしていきたいのかを話します。
4 該当学年の子どもたちの特徴
該当学年の子供たちの特徴についてまとめたものを話します。
5 学級の子どもたちの様子
進級してからのクラスの様子を伝えます。ただし、落ち着きがない、学習道具の忘れが多いなどのマイナス的なことは言わず、ポジティブな印象を述べましょう。
6 1年間の行事の予定
運動会や作品展、学習発表会、全校遠足など、わかる範囲でお知らせをします。
7 保護者の方への協力のお願い
保護者の方への協力を呼び掛けます。連絡帳のサイン、音読のサイン、学習道具をそろえてもらうこと、忘れ物の声掛け、家庭学習の環境と時間の確保、登校時間のこと…など、お願いしたいことはきりがありません。
懇談会に残って参加してくださる保護者は、子どもに対する意識が高い方が多いですが、改めて、子どもたちのために、担任と保護者が協力し合えるように心をこめてお願いしましょう。
〔便利グッズ紹介〕
子どもが名前と1年間のめあてなどを書き込んだ立て札を、懇談会で利用します。
学級会の時間にも使えて、とても便利ですよ!
『小四教育技術』2017年8月号増刊 『4年の学級経営2017年版』より