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体育のトラブルを未然に防ぐ! グループ(班)づくりのコツ【絶対うまくいく! 体育の超マネジメント#13】

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絶対うまくいく! 体育の超マネジメント
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中安翼
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体育の授業では、チームやグループで活動する場面が多くあります。ゲームやボール運動はもちろん、跳び箱や高跳びのような個人種目でも、場の数に限りがあるため、グループで活動することが少なくありません。こうしたグループ活動には、協力したり、お互いに高め合ったりできるよさがあります。
体育のグループづくりは、その場しのぎで行うのではなく、授業を安定させるための工夫として考えておくことが大切です。

執筆/環太平洋大学次世代教育学部講師・中安翼

固定するなら、技能や人間関係を見て決める

ゲームやボール運動領域の授業では、チーム分けが必要になります。
これを子どもたちに任せっぱなしにしたり、教師が工夫せずに名前順や学習班で分てしまったりした場合、以下のような問題が起こりがちです。
「同じ子ばかりが活躍してしまう」
「役割決めで言い合いになる」
「誰と組むかで気まずい雰囲気になる」
「活動に入るまでに時間がかかる」

そこで提案したい方策の1つが、体育だけの固定の班をつくることです。
このとき、以下のような、いくつかの配慮が必要です。

①運動技能のバランス

チーム同士で勝敗を競うようなゲームでは、技能差が大きすぎると、一方的な展開になりやすく、学習意欲の低下につながることがあります。そのため、ある程度は技能差が偏りすぎないように調整する必要があります。

②学級内での人間関係

どうしても相性がよくない子ども同士や、反対に仲が良すぎて同じチームにすると興奮して学びが進みにくくなったりする子どももいます。男女比も加味し、子どもたちの実態を見ながら、チーム分けを考えていきましょう。

毎回くじ引き方式もうまくいく

一方で、チームを毎回変える、というプランもあります。これはくじ引きなどで決め、慎重になりすぎる必要はありません。
なぜなら、毎回グループが変わるため、たとえその時間に少しうまくいかないことがあっても、それはその1時間で終わり、次回には切り替えられるからです。私自身、ゲームやボール運動領域では、ほとんどチームを固定していません。

そもそも、チームを固定することのメリットは、それほど多くありません。
同じチームでコツを教え合ったり、作戦をつくり上げたりするよさはあるかもしれませんが、それは毎回の授業で、各チームが見つけたコツや作戦を共有することでも十分高められます。むしろ、毎回チームを変えた方が、さまざまな視点から新しいコツが見つかり、新しい作戦が生まれやすくなります。

子どもたちの心理を考えても、その方が学級全体の学びは広がりやすくなります。
チームが固定されていると、自分たちの見つけたコツや作戦は、次回の対戦で不利になるため、発表したくないと感じるのが自然です。しかし、毎回チームが変わることが前提なら、その心理は弱まり、学級全体で学びを共有しやすくなります。

私がよく行っている毎回のくじ引き方式は、段ボール箱に班を分けるためのビブスを入れ、それを子どもたちに引かせるだけです。1〜2分あればその日のチームを決めることができます。

性別・技能差・習熟度の違いも調整可能

技能差を考慮したい場合は、技能の高い子どもだけを先に各班に分けておき、その後で他の子どもをくじ引きにするなど、調整を加えることもできます。
活動によっては、習熟度をある程度そろえた方が学び合いやすい場面もあるため、単元や学級の実態に応じて工夫するとよいでしょう。
男女の構成を整えたい場合も、男子のくじ引き箱と女子のくじ引き箱を分ければ実現できます。その際ビブスの番号を、男子を奇数、女子を偶数にしておくと、番号順に並んだときに男女が交互になります。

ただし、この方法にも一つ注意があります。
同じチームになった友達を見て、「さいあく〜」「なんで〇〇と一緒なん」などの言葉が出ると、その時間は楽しく行えません。
だからこそ、くじ引きの前に
「誰となっても楽しめるようにしようね」
「マイナスな言葉が出ると、せっかく決まったメンバーが楽しくできなくなるよ」
と伝えておくことが大切です。

学習指導要領でも示されているように、体育では「共生」の視点が大切です。
人間関係や性別、体格などの違いを互いに認め合い、誰とでも運動を楽しめるようにしていくことが求められています。毎回のくじ引きという仕組みは、この共生の意識を自然に育む有効な方法だといえるでしょう。

ビブスを使うと、役割決めのオフタスクが減る

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