ページの本文です

子どもの学びが言葉になる! 体育ノートで学びを見える化しよう【絶対うまくいく! 体育の超マネジメント#10】

関連タグ

中安翼
「絶対うまくいく!超体育」バナー

体育の授業というと、体を動かすことが中心なので、「ノートまでは必要ないのでは」と感じる先生もいるかもしれません。実際、体育でノートを使わない学校もあるでしょう。
しかし、体育ノートがあると、子どもたちがその時間に何を考え、何を学んだのかが見えやすくなります。さらに、教師にとっても、次の授業を考えたり、評価をしたりするうえで大きな助けになります。今回は、体育ノートを使う意味と、無理なく続けるための活用法について紹介します。

執筆/環太平洋大学次世代教育学部講師・中安翼

体育ノートを書くと、子どもの学びが言葉になる

指導する学年が3年生以上であれば、体育用のノートをもたせるとよいでしょう。他教科では当たり前に使っていることですので、子どもたちはすんなり受け入れます。

私は子どもたちに、体育でノートを使う理由を次のように伝えています。

先生の授業では、体育の時間も国語や算数と同じようにノートを使います。理由は2つあります。1つ目は、その日に学んだことを記憶に残しやすくするためです。文字を書くことは、自分の頭の中を整理することになります。『楽しかった』だけで終わるのではなく、『どんなことを考え、どんな工夫をしたから楽しかったのか』を頭に残すのです。そうすれば、次の時間にもっとよい学びができるようになります。2つ目は、先生がみんなの考えを知るためです。運動中のみんなの頭の中は見えません。困ったことや難しいことがあっても、授業中には言いにくいこともあるかもしれません。そこで、自分の考えをノートに書くのです。

このように伝えておくと、子どもたちもノートを書く意味を理解しやすくなります。ノートは、子どもが自分の学びを整理するための道具であり、同時に教師に自分の考えを伝えるための道具にもなるのです。

ノートを書く時間は、授業の最後の3分だけでよい

とはいえ、体育はあくまで運動が中心です。ノートを書く時間を長く取ってしまうと、せっかくの運動時間が減ってしまいます。

そのため私は、授業の最後に3〜5分ほどだけノート記入の時間を取っています。書くのは、その日のめあてとまとめです。量としては、1行15マスのノート3行程度で十分です。授業中にめあてを意識して活動できていた子どもにとっては、すぐに書ける量です。

一方で、何も考えずに活動していた子どもは、「楽しかった」「けがをしなかった」程度しか書けないこともあります。だからこそ、教師はノートから、子どもの学習への姿勢や授業中に考えていたこと、授業を通して学べたことを見取ることができます。

ノートが書けたら、最後に発表できる子どもがいれば発表してもらうのも効果的です。これは学びを広げるだけでなく、何を書けばよいか分からない子どものヒントにもなりますし、早く書けた子どもが私語を始めないようにする意味もあります。

体育ノートは、教師が次の授業を考える材料になる

この記事をシェアしよう!

フッターです。