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11月の先生のお話|それでも時間は生み出せる

連載
学級経営を支える先生のおはなし|小四

愛知県公立小学校教諭

八神進祐

「なんとなくダラける」「時間がルーズになる」「時間が足りない」。このようなことが頻発するのが11月。「時間を守る」意識だけでなく、「時間は生み出せる」という意識も同時に育てたいものです。そのためにできることを2つのポイントと共に紹介します。

執筆/愛知県公立小学校教諭・八神進祐

10月の先生のお話|それでも時間は生み出せる、のイメージ画像
写真AC

Point1 守るべきは、時間

・休み時間、子供たちが遊びに夢中になりすぎて授業開始時刻に遅れてしまう
・学級活動における話合いの場面において、時間が足りなくなってしまう

このような経験をされたことはありませんか。教師は安直に、「遊びに夢中だったから仕方ない」「時間が足りないなら延長しよう」と対応するのはよくありません。よほどのことがない限り、時間は守るものです。終了時刻から逆算して行動をすることは、集団生活の場である学校ではとても重要です。「時間は守るもの」ということを身につけさせるためにも、子供たちに手立てを与えたり、モデルを示したりする必要があるでしょう。

例えば、

・授業スタート前に席に着けるよう、何分前に行動を移すか
・話合いの落としどころ(最終的に、多数決なのか、ジャンケンなのかなど)を決めておく
・長々と話さず、要点をズバッと発言する
・教師が話合いの司会進行をし、モデルを示す

などがあります。他にも、教師ができる支援として、さまざまな声かけがあります。

■話合いの内容と関係ないおしゃべりが散見された場合

<好ましくない声かけ>

関係のないおしゃべりをしている子がいますね。皆のことだから真剣になりましょう

<好ましい声かけ>

真剣に話し合えている子がいますね。皆さん、その調子です

話し合えている子供たちに注目させて、みんなの意識を前向きにする声かけが望ましいです。

■話合いの内容の時間配分がうまくいっていないとき

<好ましくない声かけ>

時間、大丈夫ですか。あと10分間しかありませんよ

<好ましい声かけ>

みんなで鬼ごっこをするところまで決まりましたね。さあ、残り10分間で細かなルールを共有・確認していきましょう

ここまでの話合いの成果を自覚させながら、残りの時間で進むべき方向を示してあげることで、「あとひと息だ!」と子供の気持ちが高まります。このような支援を続けていけば、次第に子供たちから同様の声かけ、一体感の空気が生まれます。

Point2 時間は生み出せる

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