12月の先生のお話|心の方向を揃えるためのアプローチ

連載
学級経営を支える先生のおはなし|小四

愛知県公立小学校教諭

八神進祐

12月は2022年の締めくくりの月であり、大きなゴールの一つと考えられるのではないでしょうか。どの子もよい形で今学期を終え、冬休みを迎えたいと思っていることでしょう。その心の方向を学級全体で揃えられるようなアプローチを紹介いたします。

執筆/愛知県公立小学校教諭・八神進祐

12月の先生のお話|心の方向を揃えるためのアプローチ、のイメージ画像
写真AC

Point1 12月のイメージを共有する

12月になりましたね。12月と聞いて、頭に浮かぶものを教えてください。

クリスマスが楽しみ

冬休みにはゆっくりしたい

雪が降ったら雪だるまを作りたいなあ

子供たちの発言を聞きながら、イメージマップを描いていくと子供たちのイメージが揃っていきます。

雪だるまですか。では○○さん、黒板に雪だるまを描きにきてくれますか。

このようなやりとりをすることで「みんなのイメージマップ」が出来上がっていきます。

▼12月から連想するみんなのイメージマップ

12月から連想するみんなのイメージマップ

Point2 「宿題見本」を掲示し、見通しをもたせる

12月のイメージで「冬休みの宿題」と言ってくれた子がいました。たしかに気になりますよね。少し早い気もしますが、教室の後ろに「宿題見本」を掲示しておきます。気になる子は見てみてくださいね。

冬休みの宿題について子供たちはどのような内容、どれくらいの量か気になるものです。事前に宿題見本を掲示しておくことで、子供たちに冬休みの学習計画について見通しをもたせることができます。また、用意した宿題について質問や不備など、子供たちが知らせてくれることもあります。

Point3 掲示物を取り外すことで「年末の締め」を感じさせる

教室には多くの掲示物があります。担任として「ぎりぎりまで、図画や書写などの子供たちの作品を掲示しておきたい」という気持ちがあるかと思います。しばらく掲示したものであれば、学期末までに早めに取り外してみるのはいかがでしょうか。

少しずつ掲示物がなくなっていく教室に、子供たちは「年末の締め」を感じるでしょう。その気持ちから「そろそろ必要ないものを持って帰ろうかな」「お道具箱をきれいにしておこうかな」などの気持ちが芽生えていきます。

このように年末を迎える準備をコツコツと行っていくことで、学級は落ち着いたよい雰囲気が醸成されていきます。

1月からまた、この教室をみんなの頑張った作品でいっぱいにしましょうね。

と声をかけることで、気持ちが前向きになっていきます。冬休み明けに取り組む図画工作などの学習内容について伝えるのもいいですね。やはり12月は子供たちにとって楽しみにしていることが多いと思います。

○○さんは、お正月をどのように過ごしますか。先生は毎年、こたつでミカンを食べて過ごしますよ。

もうすぐクリスマスですね。お家でケーキとか食べたりしますか。

このような会話をきっかけに、子供たちはどんどん話をしてくれます。それに共感したり、驚いたり、繋いだりするなかで、子供たちの楽しい気持ちは増幅し、方向も揃っていくでしょう。

その気持ちをもって日々を過ごせば、きっとよい形で12月を終えられることと思います。皆さんの教室に素敵な時間が流れますように。

八神進祐先生
八神進祐先生

八神進祐(やがみしんすけ)●1988年、愛知県生まれ。愛知教育大学卒業。教育サークルMOVE代表。子供たちの“ありのまま”を大切にした教育実践に取り組んでいる。
著書『今すぐ真似したくなる教室のひみつ道具図鑑』、教育論文入賞多数、第5回・第7回「全国授業の鉄人コンクール」優秀賞、フォレスタネットグランプリ初代MVP。
YouTubeでは小学館「みんなの教育技術」より、授業力アップ動画を、Twitterでは「だいじょーぶ先生」(@teacher16694123)としてアイデア溢れる教育実践を発信中。

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