秋の休日に楽しみたいグッズたち ~教室の喧噪を離れてのんびりしようよ~

連載
マスターヨーダの喫茶室~楽しい教職サポートルーム~
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元山形県公立学校教頭

山田隆弘

秋には3連休、シルバーウィークなどがあり、日々の業務や教室の喧噪を離れて、のんびりできる時期が増えてきました。「働き方改革」を進め、ワークライフバランスをもとう!という国の方針もあるのだと思います。有効に生かしていきたいです。過ごし方は人それぞれぞれにアプローチがあるでしょうが、こんなグッズがあると、遠くにでかけなくても、アウトドア気分や非日常性を味わうことができてとてもいい感じですよ。若干、後処理の手間がかかりますが、楽しかったら「そんなの関係ねえ」ですね。
わたしは単身赴任の経験があります。疲れて帰ってくると、買い物に出たり、外食したりすることも面倒になる時がありました。冷蔵庫の中にある食材しかない時、こうしたグッズは、単身赴任で居住するひとり部屋での『孤独のグルメ』でも大活躍でした。

【連載】マスターヨーダの喫茶室~楽しい教職サポートルーム~

1 卓上コンロ

「少年自然の家」に勤務した教員仲間から聞きました。

自然の家は、職員の監督のもと「直火」ができる設備があり、キャンプファイヤーや調理が楽しめます。一方、友人や家族とともに使うような施設では、「直火禁止」のところが多いんですよね。しかし最近の製品は性能が良いので、量販店の「卓上コンロ」が1台あれば、充分何でもやれちゃいますよ。高価な専門メーカーのコンロは洗練されていますが、性能だけで言えば量販店の物でも充分です。卓上コンロを1台、余裕があれば2台もっていけば、けっこうなことができるんですよ。

なるほど、そうなんですよね。わたしは、この話を聞いてから車のトランクにカセット式の卓上コンロ1台とアウトドア用の折りたたみテーブル、椅子を載せてあちらこちらで日帰りキャンプを楽しんでいます。
お湯を沸かしてカップ麺! ノンアルコールビール、ソフトドリンクで乾杯。絶景をバックにしてのカップ麺は最高です。

アウトドアに興味を持つ人は、たくさんいます。よしやるぞ、と、高価な専用グッズを買いそろえ、高速に乗って遠出し、慣れない手でテントをたて、調理して片づけて…。
最初がんばっていた人たちも、楽しむより先に疲れてしまって、どんどんやめていきます。長期でキャンプやバカンスを楽しむという文化も、労働環境もないから、仕方ないのかも知れません。

だから日帰りで、しかも手抜きで十分だと思います。要は、いい景色をみながら家族や友人とじっくり会話をして楽しめればいいのです。量販店の手軽な装備、卓上コンロでOKです。お湯を沸かしてレトルトパックを温め、カップスープにお湯を入れて……。お湯だけでも充分に美味しい料理ができてしまいます。

卓上コンロ万歳!

2 炉ばた焼き器

カセット式ガスコンロの進化版のようなもので、直火ではなく輻射熱で焼けるように工夫がなされているものが多いです。焼いたときに出る油を受ける下皿も一体化されているので、取り扱いや片付けが楽。
炭の入手や火の管理など、BBQにつきものの面倒ごとは一切無く、しかも自宅内でもBBQが楽しめます。家の中ではちょっと煙いという時は、庭でもテラスでも、窓際でも。本体がコンパクトなので、置き場の工夫がしやすいです。

焼き肉、焼き野菜、ソーセージはもちろんですが、干物、魚卵も全く問題なし。専用の炉ばた焼き居酒屋が誕生です。
冷えたコンビニおにぎりも、ちょっと焼いてみれば香ばしい焼きおにぎりに変身です。
また魚屋さんで、この焼き網に載るよう身を小さくさばいてもらうなど、手間を減らせばどんどん楽になります。
今日はどんなものを焼こうかな、と思いを馳せることが楽しくなってきますよ。

わたしは言いたい。これを発明した人、あなたは天才!

3 焼き鳥器

友人と山小屋で夕食を準備している時、焼き鳥を作ってくれました。とりのもも肉を適当に切って、ねぎをはさんで「ネギマ」にしてくれました。塩こしょうをふりかけて、網焼きにして出来上がり。たったこれだけですが、極上のおいしさです。

これまで自分で手配する焼き鳥といえば、冷凍かスーパーやコンビニで売っている出来合いのものしか知らなかったので、斬新でした。そうか、焼いてみたいものを自分で作ればいいんだ! 野菜焼きでもニンニク焼きでもソーセージでも、串さえあれば、何でもできるんだ。

俄然興味のわいたわたしは、いろいろ調べてみました。時代の進歩は素晴らしい。
「焼き鳥メーカー」というような名前の道具がいろいろと出ています。
金属の焼き串に刺した焼き鳥が自動で回転し、まんべんなく焼き上げることができるのです。
電熱式の道具がほとんどなので、電源がないとできませんが、一度に10本くらい調理可能で、焼き上がりの時間は10分程度です。カーバッテリーを変換したり、ポータブル電源を使えば屋外でもいけます。

すっかりハマったわたしは、休日にこの焼き鳥器で調理しながら食材がじっくりローストされているところを眺めるのが好きになりました。

おいしくなあれ! おいしくなあれ!!

4 燻製器

これも、山小屋で友人に振る舞ってもらったのがきっかけです。
「スモークポット」などと呼ばれるもので、言わば燻製鍋です。鍋底にスモークチップを入れ、足のついた網を置いて、その上に食材を並べてガスコンロにかけます。たったこれだけ!
初心者のわたしでも、調理してみると短時間で簡単にできました。安い食材なのに高級レストランでの食事みたいです。至福の時が訪れます。
伝統的な燻製は、大がかりな設備で長時間をかけ、味付けと保存性を高める目的で行います。そのため市販の燻製食品は、一般的には高級品=お値段お高めのものが多いと言えるでしょう。
それに比べて燻製器は、保存性は高まらず、煙の味付けのみを行うものですが、ゆで卵、ベーコン、チーズなどが、感動的なまでに香ばしく美味しくなります。ちくわやはんぺん、ポテトチップスなども、最近試して大成功でした。
またスモークチップも、サクラ以外にクルミやブナなど様々な種類が安価で手に入り、食材との相性を試すのも楽しいです。
今後は、もっと高級食材にも挑戦してみようかな。

食材ドレスアップ!

5 小型ミキサー

小さく切ったり、刻んだりする調理方法では、まんべんなく丁寧に小さくする方が美味しいです。素人とお店の味の違いは、そんなところにあったりもします。
また、季節のフルーツをジュースにしたり、産直で買った野菜をカット野菜にしてみたり。
料理初心者には難しいこと、包丁では面倒くさいことが、一瞬かつ手軽にできてしまうのがミキサーです。使ったことの無い方は、ぜひ一度試してみてください。
わたしは、韓国唐辛子を育て、乾燥させ、ミキサーで砕いて一味唐辛子をつくっています。これをパックに詰めて、お遊びで産直販売風に小袋に入れ、おすそわけしています。辛い一味唐辛子は珍しいので、意外と好評です。
様々な大きさや機能を持つものがありますが、オススメなのは野菜ジュースがコップ1杯ぶん作れるくらいの、充電式の小さい製品。思いついたとき、ぱっと取り出して試せる手軽さがあるからです。

豊かな食生活にレッツゴー!

以上、さまざまな道具を紹介しましたが、このメーカーのこれがお奨めというのはありません。まず手近な安い物を使ってみて、楽しければどんどん深みにハマり、自分に合っていそうなものを購入したりして、グレードアップしていただければと思います。


  こんな問題を抱えているよこんな悩みがあるよ、と言う方のメッセージをお待ちしています!

その他にも、マスターヨーダに是非聞いてみたい質問やアドバイス、応援メッセージも大募集しています! マスターはすべての書き込みに目を通してますよ!


マスターヨーダの喫茶室は毎週土曜日更新です

山田隆弘(ようだたかひろ)
1960年生まれ。姓は、珍しい読み方で「ようだ」と読みます。この呼び名は人名辞典などにもきちんと載っています。名前だけで目立ってしまいます。
公立小学校で37年間教職につき、管理職なども務め退職した後、再任用教職員として、教科指導、教育相談、初任者指導などにあたっています。
現職教員時代は、民間教育サークルでたくさんの人と出会い、さまざまな分野を学びました。
また、現職研修で大学院で教育経営学を学び、学級経営論や校内研究論などをまとめたり、教育月刊誌などで授業実践を発表したりしてきました。
『楽しく教員を続けていく』ということをライフワークにしています。
ここ数年ボランティアで、教員採用試験や管理職選考試験に挑む人たちを支援しています。興味のあるものが多岐にわたり、さまざまな資格にも挑戦しているところです。

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