学級活動(3)もうすぐ三年生
学級活動(3)にて、自分の経験や他者との関わりから自分を振り返り、三年生への目標について考える活動のポイントを解説します。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・源 憲一
目次
事前の活動をていねいに
事前のアンケートを集約し、結果を客観的な資料として提示します。現在の自分について考えましょう。
事前アンケートで、自分の成長や課題、三年生に向けて楽しみなことやがんばりたいことについて調査し、集計結果を表や図にしておく。
〈アンケート結果例〉
本時の支援として、現三年生にアンケート結果の内容についてのアドバイスを依頼し、インタビューをして動画で記録しておくとよいです。
本時の板書例
事後の活動もていねいに
自分のめあてを修正してもよい
本時で自分のめあてを意思決定します。しかし、実践してみると難しすぎたり、簡単すぎたりすることもあります。子供の実践の様子を見とり、必要に応じて「めあてを少し変えてみてもいいよ」と助言することもあります。
その子の実態に合うめあてと実践になるようにしましょう。
友達も努力していることを知る
一人ひとりの意思決定と実践が大切な学級活動(3)ですが、あくまで集団活動であり、友達がどんなめあてに向かって努力しているかをお互いに知り、励まし合ったり認め合ったりすることが大事です。
めあてカードを掲示したり、お互いの努力を認め合う時間を設定したりしましょう。
「日常」につなげるために
学級活動(3)では、自分のめあてを意思決定し、実践期間を設けます。ふり返りが終わった後も、なりたい自分を見付け、自己実現していく力を育てていくために、学級活動(3)が「日常化」するよう児童理解に努め、学級経営を充実させていきましょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2021年2月号より