菊池省三の教師力UP道場:子どもの心をつかむ教師のリアクション具体例

連載
菊池省三の教師力UP道場

教育実践研究家、教育実践研究サークル「菊池道場」主宰

菊池省三

菊池省三先生が伝説の授業の達人(鳥?)であるフクロウのショーゾー先生となって、 ラビ子、ツネ夫、タヌ吉の3人、いえ3匹の教師のタマゴたちに「生きた授業技術」を伝授するお話の第17回。子どもの「おもしろかった!」を引き出す授業にするためには、教師のリアクションが重要とのことですが…?

監修/菊池省三

きくち・しょうぞう。1959年愛知県生まれ。2014年度まで福岡県北九州市の小学校教諭を務め、退職。現在、教育実践研究サークル「菊池道場」主催、高知県いの町教育特使、教育実践研究家。『菊池省三の学級づくり方程式』(小学館)ほか著書多数。

楽しそうなブタさんウサギさんおサルさん

スモールステップで学ぶ「授業ライブ力」とは!?

みなさんは、今の授業に満足していますか?
大学や初任者研修などで学んだ教育技術だけでは不十分だと感じたことはありませんか?
もっと子どもたちを引きつける充実した授業をつくりたいと思いませんか?
ラビ子、ツネ夫、タヌ吉の3人、いえ3匹も、そんな思いをもっている教師のタマゴたちです。
この連載は、3匹が「森の大学」の伝説の授業の達人(鳥?)であるフクロウのショーゾー先生のもとで、大学では学びきれなかった「生きた授業技術」を悪戦苦闘しながら学んでいくお話です。

ショーゾー先生

ショーゾー先生
授業ライブ力の達人

若き日のショーゾー先生

若き日のショーゾー先生
授業ビデオの中に出てくる若き日のショーゾー先生

ラビ子

ラビ子
まじめゆえに、自分のっじっせんに自信がもてないのが悩み

ツネ夫

ツネ夫
頭はキレるが、自分の意見を押しつけ過ぎることも

タヌ吉

タヌ吉
努力不足のため、せっかくのヒラメキが充分活かせない

ライブ力の図

【マネジメント力】
スピードアップ力・発問力・指示力・素材活用力(教材開発力)・ノートチェック力・15分ワンセット構成力・15分×3で1時間授業を構成力

【トーク力】
コメント力・つなぎ力・誤答活用力・すかし力・ボケ力(間力)・ツッコミ力・短文力

【パフォーマンス力】
リアクション力・机間指導力・授業中の生徒指導力・ユーモア力・あおり力・マイナスをプラス化力

【つかみ力】
最初の10秒間構成力・資料掲示力・黒板活用力・ポジション力・選択肢設定力・小物活用力

「おもしろそう」「おもしろい」「おもしろかった!」の授業をーリアクション力(2)

雪の降る校舎にチャイムが鳴り響く様子
朝の挨拶
「いよいよA国では新しい大統領の誕生じゃの」とショーゾー先生
A国の大統領の演説にいたく感銘を受けた様子のショーゾー先生
初対面の相手に印象を決定づけるものについての説明
非言語の部分がいかに大切な要素かわかるが、そこで大切なのは何かをラビ子ツネ夫タヌ吉に問いかけるショーゾー先生
リアクション力だと答える3人
リアクション力のポイントについてツネ夫に聞くショーゾー先生
リアクションのポイント 極意その1~3
クリックすると別ウィンドウで開きます
リアクションのポイント 極意その4~8
クリックすると別ウィンドウで開きます
具体的な授業の様子についてのVTRのスイッチをオンするショーゾー先生
「この写真を見て気づいたこと・わかったことを、ノートに3つ書いて持ってきなさい」と言う若き日のショーゾー先生
ノートを持って並ぶ子どもたち
ユカリをほめる若き日のショーゾー先生
ユカリをなでてほめる若き日のショーゾー先生
モン吉のノートを見て「大発見!」と驚く若き日のショーゾー先生
「モン吉くんの大発見を知りたい人は、5秒で集まれ!」と言う若き日のショーゾー先生
ほめ言葉をたくさん言えるようにしておくことが大事、とショーゾー先生
「雑木林」と書かれた黒板。読める人は立って発表してください、と若き日のショーゾー先生
各々読み方を答える子どもたち
正解した子をほめる若き日のショーゾー先生
間違えた子もほめる若き日のショーゾー先生
授業のリズムとテンポの重要性について話すショーゾー先生
教師が楽しいヒントでリアクションするとマイナスの状態は生まれない、とショーゾー先生
授業にリズムとテンポが生まれ、教室の空気が集中して引き締まる、とショーゾー先生
これら一連のリアクションで、ポジティブな雰囲気を生み出している、とショーゾー先生
教科書の問題を解くよう指示する若き日のショーゾー先生
ノートに落書きをしているケロ江
先生に見つかったと気付き、怒られると思うケロ江
まさかの落書きの続きを描く若き日のショーゾー先生
その様子に気づいた子どもが思わず笑ってしまう
「笑わないでください。授業中です」と若き日のショーゾー先生
爆笑の教室
授業が脱線しないのかと聞くツネ夫
楽しい脱線も時には必要、とショーゾー先生
リアクションは一人ひとりに対して、またそのときの状況によって違う、とショーゾー先生
授業には、おもしろそう、おもしろい、おのしろかった、という考え方が必要、とショーゾー先生
デートの気持ちと同じ、とショーゾー先生
驚いて納得の3人
チャイム
終わりの挨拶

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構成:関原美和 イラスト:柴田亜樹子

「小四教育技術」2007年9月号~2009年3月号に掲載した記事を再録

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