菊池省三の教師力UP道場:子どもの自主性を育てる「選択肢設定力」って?

連載
菊池省三の教師力UP道場

教育実践研究サークル「菊池道場」主催、高知県いの町教育特使、教育実践研究家

菊池省三

菊池省三先生が伝説の授業の達人(鳥?)であるフクロウのショーゾー先生となって、 ラビ子、ツネ夫、タヌ吉の3人、いえ3匹の教師のタマゴたちに「生きた授業技術」を伝授するお話。 第15回は、「選択肢設定力」についてです。

監修/菊池省三

きくち・しょうぞう。1959年愛知県生まれ。2014年度まで福岡県北九州市の小学校教諭を務め、退職。現在、教育実践研究サークル「菊池道場」主催、高知県いの町教育特使、教育実践研究家。『菊池省三の学級づくり方程式』(小学館)ほか著書多数。

サンタに扮したラビ子

スモールステップで学ぶ「授業ライブ力」とは!?

みなさんは、今の授業に満足していますか?
大学や初任者研修などで学んだ教育技術だけでは不十分だと感じたことはありませんか?
もっと子どもたちを引きつける充実した授業をつくりたいと思いませんか?
ラビ子、ツネ夫、タヌ吉の3人、いえ3匹も、そんな思いをもっている教師のタマゴたちです。
この連載は、3匹が「森の大学」の伝説の授業の達人(鳥?)であるフクロウのショーゾー先生のもとで、大学では学びきれなかった「生きた授業技術」を悪戦苦闘しながら学んでいくお話です。

ショーゾー先生

ショーゾー先生
授業ライブ力の達人

若き日のショーゾー先生

若き日のショーゾー先生
授業ビデオの中に出てくる若き日のショーゾー先生

ラビ子

ラビ子
まじめゆえに、自分のっじっせんに自信がもてないのが悩み

ツネ夫

ツネ夫
頭はキレるが、自分の意見を押しつけ過ぎることも

タヌ吉

タヌ吉
努力不足のため、せっかくのヒラメキが充分活かせない

ライブ力の図

【マネジメント力】
スピードアップ力・発問力・指示力・素材活用力(教材開発力)・ノートチェック力・15分ワンセット構成力・15分×3で1時間授業を構成力

【トーク力】
コメント力・つなぎ力・誤答活用力・すかし力・ボケ力(間力)・ツッコミ力・短文力

【パフォーマンス力】
リアクション力・机間指導力・授業中の生徒指導力・ユーモア力・あおり力・マイナスをプラス化力

【つかみ力】
最初の10秒間構成力・資料掲示力・黒板活用力・ポジション力・選択肢設定力・小物活用力

極端な2つを示して、自分で選んだ自覚をもたせよう

落ち葉舞う校舎
ため息をつくラビ子
ペン太の成績の付け方について悩むラビ子
ジングルベルの歌が聞こえてきて不思議な顔をするラビ子
クリスマス回でサンタ役をやるかトナカイをやるか相談するタヌ吉
どっちでもいいと怒るラビ子
「わかる、わかる」と近づく手
「どちらを選ぶべきなのか迷えるものなのさ」、とハムレットになりきったツネ夫
「ほーっほーっほっ」と言うナゾの声 
「ツネ夫の言うとおり」、とオフィーリアになりきったショーゾー先生
冗談はさておき、とショーゾー先生
今日のテーマは「選択肢設定力」
子どもに幻想を抱いているイメージ
現実の子どもたちのイメージ
自分から取り組もうとする気持ちが弱かった、前向きな目標をしっかりともっていない子ども
そういう状態がふつうだと言うショーゾー先生
行事の練習開始時や授業導入時に子どもたちのマイナス面が気になる、とショーゾー先生
そんなときに「選択肢設定力」を使う、とショーゾー先生
意識づけややる気と今後の行為の約束をもたせることがねらい、とショーゾー先生
選択肢は極端な2つを示すことが基本、とショーゾー先生
望ましい行為や姿をA
ダメな姿や行為をB
「というのがポイントじゃ」とショーゾー先生
VTRスイッチオン
「今日は学習発表会の練習をします」と若き日のショーゾー先生
ダラけた雰囲気の子どもたちの
「そこでみんなに尋ねます」と若き日のショーゾー先生
「きみたちはどちらを選びますか?」
A「自分からもてる力を進んで発揮して頑張りとおす」
B「先生や友だちからあれこれ言われて、何も考えず、お世話になりながら練習する」
Bの人?の問いかけに「シーン…」
「Aの人は?」に皆挙手
ほめる若き日のショーゾー先生
挙手させる、などの確認の必要性を話すショーゾー先生
納得するラビ子
Aに手をあげない子がいたらどうするのかと質問するツネ夫
そういうときは、とショーゾー先生
「ウリ也さんならがんばれるはずだ」と思う人はA、「やる気がないならしかたがない」と思う人はB、とみんなに聞く若き日のショーゾー先生
Aに手をあげる子どもたち
再度質問する若き日のショーゾー先生
以上の展開を解説するショーゾー先生
最後に、学習発表会が終わったら全員が「Aだった」となるはず、と話す若き日のショーゾー先生
選択肢はだれが決めるのか質問するタヌ吉
最初は教師で、成長してきたら子どもたちと話し合うとよい、とショーゾー先生
行事や活動、授業が終わったあとに大切なことをまとめるショーゾー先生
「選択肢設定力」の説明(1/3)
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「選択肢設定力」の説明(2/3)
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「選択肢設定力」の説明(3/3)
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研究授業をしてもらおうと思っているがどうかと聞くショーゾー先生
少し不安そうな3人
ポジティブなAとネガティブなBという極端な選択肢を示すショーゾー先生
むりやりAを選ばされた感のある3人
ほめるショーゾー先生
終わりの挨拶

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構成:関原美和 イラスト:柴田亜樹子

「小四教育技術」2007年9月号~2009年3月号に掲載した記事を再録

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