• 勉強マーク小学館ロゴ
  • facebookアイコン
  • twitterアイコン

特別な支援が必要な一年生の水泳指導

2019/6/6

一年生も、そろそろ学校環境にも慣れ、夏を目前に元気いっぱいのことでしょう。まもなく始まる水泳指導や、夏休みの個人懇談で気をつける点について、岡山県公立小学校教諭 南惠介先生にお話を伺いながら、一緒に考えていきたいと思います。

支援が必要な子どもに対して、正しい知識と子どもを見る目で、支援のセンスを磨いていきましょう。問いに対する答えを自分で考えながら、読み進めてみてください。

Q 水泳指導が始まります。どんなことに気をつければよいでしょうか?

水泳指導
安心させる指導を イラスト/大橋明子

Point1 変化を予告する

水泳指導で一番気をつけたいのは、いままでと場所と方法が変わるということです。いきなり水泳指導を始めるのではなく、事前にどこでするのかを伝えたり、場合によっては、下見に行くことも必要です。また、水泳の前後の子どもたちの動きをイメージしておくこともよいでしょう。子どもたちは、多くの場合が幼稚園や保育園で「集団でプールに入る」ことは経験しています。ただし、場所や着替えの仕方、時間の長さなどは違います。

とくに「気になる子」にとっては、「場所が変わる=知らないところ=怖いかもしれない」と考える傾向にあるので気を付けたいところです。

よって、着替えや移動、タオルの置き場所、体操の仕方、並び方、シャワーの浴び方など、水泳指導の前後の動きをイメージし、数字を使って順番をつけ、簡潔、かつ丁寧に伝えましょう。

あわせてプール指導そのものも、内容を毎回変えるのではなく、せめてスタートは同じにしておくとよいでしょう。「毎回○○遊びから始まる」だけでも安心感が違います。ここでも図やイラストなどを使って伝えていくとよいですね。

水泳イメージ
撮影/大庭正美

Point2 過敏さは不安の表れ

低学年のお子さんでシャワーのときに、「痛い、痛い」と泣き叫ぶお子さんはいませんか? 

「過敏さ」は、「気になる子」の特性です。シャワーに限らず、靴下をすぐ脱いでしまう子、耳をすぐふさぐ子も「過敏さ」の表れだと考えられます。

そういう場合は、まず「安心」であることを示す、つまり「見通し」をもたせることが大切になってきます。そして、苦手なことに対しては「ちょっとずつ慣れさせていく」ことが大切です。

とくに、水泳指導が始まるころは、水が冷たく、それだけで「怖い」と感じるお子さんも多いのです。あらかじめペットボトルに水を入れておいたものや、ホースにたまった温かい水をかけて、その代用としたりするなどして、寒い時期をやりすごして様子を見るということも考えられるでしょう。

ただ、ここでは指導と書きましたが、実際は「遊び」の延長からスタートすればよいのです。水泳に限りませんが、低学年の体育は「~遊び」と書かれています。子どもたちが安全で安心して活動し、そして結果的に学べる「場」の設定こそが大切です。

『小一教育技術』2017年7/8月号より

関連する記事

授業記事一覧

保護者の心をがっちり!授業参観の魅せるテクニック

授業参観で通常の授業を行うだけでは、手を挙げて発言する積極的な子どもの活躍しか見せることができません。保護者が見たい我が子の姿を見せられる、保護者からの信頼を得…

探求心・課題解決能力が育つ! 新学習指導要領時代の「海洋教育」とは

海洋教育は、新学習指導要領の解説でも取りあげられていて、学校教育として積極的に取り組むことが求められているのです。また、教科横断的な学習により、アクティブ・ラー…

【教育技術小五小六11月号購入者特典】「道徳の授業レポート」授業動画(PR)

『教育技術小五小六』11月号本誌に掲載されている、「小五小六の道徳科 授業レポート」特集の関連動画です。
本誌パスワードの入力で、5年教材『はじまり そして未…

【指導計画】1年算数 「たしざん」(2)

10 のまとまりに着目し、繰り上がりのある加法の計算の仕方を筋道立て説明することができるようにします。

2019/10/14

版画で心の世界を表す、図画工作科の授業

これまで子供たちは、低学年や中学年で「版に表す」学びを経験してきました。それをさらに発展させた表現方法に取り組む図画工作の活動を紹介します。

2019/10/14

【指導計画】1年算数 「たしざん」(1)

数のまとまりに着目し、具体物の操作や図に表して考える活動を通して、加法の計算の仕方の理解を考えることができるようにする。

2019/10/13

【指導計画】3年体育 器械運動(跳び箱運動)「跳び箱を跳んで、回って、楽しもう!」

中学年の跳び箱運動では、低学年で身に付けてきた動きと運動感覚をもとに、基本的な支持跳び越し技(切り返し系、回転系)に取り組み、それぞれの自己の能力に適した技を習…

2019/10/11

【体育】授業&活動ネタ特盛りコレクション

二学期前半には、教師と子どもたちの関係、子ども同士の関係をもう一度繫ぎ直し、「もっと学びたい!」という意欲をかきたてる授業や活動づくりが必要です。ここでは、1年…

二学期後半に見直そう! ノートの型を使った理科の授業づくり

二学期に入り、今年度もいよいよ後半です。年度はじめに描いた理科の「授業づくり」について、このタイミングでしっかり見直して修正し、子供たちを積み残しなく高学年へと…

思考ツールで子供の議論が動きだし、授業が面白くなる!

授業でもよく使われるKJ法(付箋に書いた意見をグルーピングして議論をまとめる手法)などの思考ツールについて、「日本の子供は、自分の意見が言えないのではなく、自分…

もっと見る