どうする!? withコロナの2020年度卒業アルバム【動画】
新型コロナの影響でできなくなってしまった学校行事や学級活動、本当にたくさんありますよね。なかでも本当に困ってしまうのが、卒業アルバムづくりではないでしょうか。トモ先生こと髙橋朋彦先生が、withコロナの今年だからこそ立ち止まって考えたい「卒業アルバムづくりで大切にしたいこと」をシェアします。
目次
卒業アルバムに思い出の写真がない!?
2020年度は、コロナの影響でいろいろなことができなくなってしまいましたよね。
その中でも、今年6年生の私の学級で本当に困ってしまったのが卒業アルバムです!
卒業アルバムには様々な学校行事のページがありますが、今年はそのページに入る予定だった写真を撮ることができません。なので、いつもあるはずのページが空白になってしまいます。
子供たちのアイデアで作る卒業アルバム
そこで、少し立ち止まって考えてみました。
「自分の卒業アルバムはどのページをよく見たっけ?」
私がよく見たページは「〇〇ランキング!」のような自分たちで作ったページでした。やはり、自分たちで作ったページはいいんですよね!
なので、このままでは空白になってしまう写真のページを子供たちで作ってみたらどうかな?と思いました。
さっそく子供たちに相談してみました。
「ねぇ、みんな。今年はいろんな行事がなくなっちゃったから卒業アルバムのいつものページがないんだけど、どうする?」
すると、子供たちからいろいろなアイデアが出てくるのです!
「先生、おもしろ写真がいいんじゃないですか!?」という意見がありました。
たとえば、遠近法を利用した手の上に人が乗っているような写真や、SNSで人気のおふざけ画像(通称「吹っ飛び画像」)などです。
その話合いは、とても楽しいものになりました。
そのとき私は、ハッとしたのです。
「そうだよね、卒業アルバムって子供たちのものだよね!」
今までは教師が子供たちの写真を選びアルバムを作っていました。選ぶときは、いろいろな行事でクラスのみんなが同じように写っていることを大事にしていました。
たしかにそれも大切です。でも、もっと大切なことがあると思いました。
将来そのアルバムを見返す「子供たちの気持ち」です。
だからこそ、学校行事の写真が少なくなってしまった今年度の卒業アルバムづくりについて、子供たちに相談してよかったと思いました。
withコロナの学級を充実させる「子供のチカラ」
卒業アルバムや修学旅行など、コロナ禍で例年のようにはできないことがたくさんあると思います。
ですが、こんなときこそ大切にしたいのは、「子供たちに任せる(子供たちの力を信頼する)」こと。
今まで教師が主になってやっていたことを、子供たちに任せてみてもよいのではないでしょうか?
任せることによって今まで教師がやっていたよりも素晴らしいものになることがたくさんあるかもしれません。
今回は、卒業写真を事例に挙げましたが、もしかしたら、ほかにも子供に任せられることがたくさんあるかもしれません。
みなさんの学級ではどうでしょうか?
子供に任せることによって、今までより充実した活動ができる年になったらよいな、と思います。
トモ先生のこちらの記事もチェック!⇒ コロナ禍だからこそ!の充実した卒業アルバム&6年生の思い出づくり
今年は学校行事の変更が相次ぎ、次の課題は「卒業アルバム」。withコロナで休む間もなく様々な対応に追われている先生が多いと思いますが、子供たちの力を信じてその一部を任せてみませんか? 新しい発見や、素晴らしい思い出につながるかもしれませんね!
髙橋朋彦●1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
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