先生が元気を取り戻すための「〇〇を求めない」思考法【動画】
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みなさん、お元気ですか? 子供に対してだけでなく、自分に対しても100点満点を求めることが、じつは私たち大人の元気を奪っているのかもしれません。
そんな状態から抜け出して成長のチャンスにするための考え方の転換について、おなじみトモ先生こと髙橋朋彦先生がエールとともに気づきをシェアします!
目次
大人の元気を奪っているのは何!?
みなさん、最近、元気ですか?
私は、周りの人たちからみると、めちゃくちゃ元気のある人に見えるようです。人は私を「ポジティブモンスター」と呼ぶくらいです(笑)!
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でも、実のところ、私はすごくネガティブなんです⋯。

ですが、元気を奪う「ある考え方」を変えて、ポジティブにしようといつも努力しています。今回は、私が日頃心がけているポジティブになる考え方を共有したいと思います。これが、みなさんの参考になれば嬉しいです!
テストで100点満点を目指してきた私たち
私たち大人から元気を奪っている「ある考え方」とは⋯⋯
「100点満点を取ろうとすること」です!
私たちの人生を振り返ると、ずっとテストをやっていませんか? 小学校、中学校、高校、大学、教員採用試験⋯本当にずっとテストばかりです。
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テストには常に正しい答えというものがあり、全問正解すると100点満点を取ることができます。そして、満点を取ることに向けて勉強してきましたよね?
さらに、私たち教員は、目の前にいる子供たちにもテストで100点満点を取らせるようにしていますよね。当然、テストには正解があるので、満点を取ることが良いように感じています。
自分に100点満点を求めるのはやめよう!
ですが、世の中に出て、100点を取ることとは、そんなに大切なことなのでしょうか!?
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そもそも、正しい答えというものが、世の中に存在するのでしょうか!?
私たち教員の仕事も含めて、この世の中に「絶対正しい」という答えはないのです!
正しい答えのない世の中なのに、正しい答えがあると錯覚しているから、我々は苦しい思いをしているのです。そして、子供にも同じように苦しい思いをさせてしまっているかもしれません。
私たち教員は、学級経営をしていると、うまくいくことも、うまくいかないこともあります。そのとき、「うまくいかないことはダメなこと」と捉えている限り、苦しみ続けなければなりません。
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苦しみ続ける"
でも、考え方を変えて、むしろ、うまくいかないことの方が、大人にも子供にも成長のチャンスなのではないか、と捉えることが大切だと私は考えるようになりました。
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つまり、「100点満点を取らなければいけない!」と苦しむのではなく、100点満点を取れないことを「楽しみながら成長につなげる」ことが大切だと考えています。
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子供たちが教えてくれたこと
私も、うまくいかないことがたくさんあります。先日は、授業中に算数を間違えて教えていたことがありました。
すると、子供が「あれ? 先生、ちょっと違うんじゃないですか?」と話しかけてきました。
「え? 何が違うの?」と聞くと、
「先生は、こういうふうに教えていたけど⋯(中略)⋯となります。なので、先生が言っていたのは違うと思います。」
と、子供が説明してくれました。
納得した私は、ちょっとショックでしたが、「みんな、ごめーん!!」と謝りました。
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そうすると、子供たちは、「先生、全然いいですよ〜!」と、優しく許してくれたのです!
そこで、私は子供から、
「間違えたら直せばいいんだ」
ということを教えてもらいました。

そして、間違えたことをきちんと子供たちに謝って、
「次から頑張るよ!と、伝えればいいんだ」
ということがわかりました。

点数より今の自分を認めて元気になることが大切!
このように、私たち大人から元気を奪っている考え方とは、「100点満点を取ろうとすること」でした。
今の自分の良いところを認めて、よりポジティブになって、元気になっていくことがとても大切だと思います。
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いかがでしたか? つい完璧を目指そうとしてしまうことが、私たちの元気を奪っていたのですね。いつも元気なトモ先生にも失敗談があるようですが、素直で前向きな先生の思いは子供たちにも伝わるようです。学級の子供たちのためにも、まず大人の私たちの元気を取り戻していきましょう!
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髙橋朋彦●1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
Twitterアカウントは @tomotomoteacher https://twitter.com/tomotomoteacher
トモ先生のインスタ https://www.instagram.com/tomotomotea/
トモ先生のnote https://note.com/tomotomo777