生活リズムを整える!ゲーム漬け、夜更かし防止に効くプリント
休み中、Youtube漬け、ゲーム漬け、乱れた生活にならないようにするには? その答えの一つとして、追手門学院小学校講師・多賀一郎先生は、子ども自身による「生活チェック」が大切だと言います。ダウンロード・プリント可能なシートがついていますので、ぜひご活用ください。
執筆/追手門学院小学校講師・多賀一郎
目次
保護者が自宅で子どもの生活リズムを整えるのは難しい状況
突然学校が一か月も休校になり、学校に行かない子どもたちは、どういう生活を送るのでしょうか。
僕がおそれるのは、子どもたちの生活リズムが崩れてしまうということです。
- 一日中ゲームをしていても、誰も手を出せない
- 夏休みのように、どこかのスクールに通わせることもできない
- 外出は控えろと言われる
となれば、生活のリズムは作りにくくなります。
生活リズムが崩れると、体調を崩すリスクも高くなります。
子ども自身が行う「生活チェック」のすすめ
そこで、この臨時休校期間を、子どもが自ら自分の生活を作っていく機会にしてみませんか。
僕が提案するのは、この「生活チェックシート」です。
生活チェックシート
これは、藤原義隆さんが『子どもの生活リズム』(1982年・大月書店)の中で提唱された「生活点検表」を元に、僕が作り変えたものです。
ポイントは子どもが自分でチェックしていくことです。
自分の生活を見直し、考えるということを大切にします。
保護者の方は「ここは違うでしょ」などと言わずに、チェックしたかどうかだけを確認するとよいと思います。
各家庭に応じたものに作り変えるのもよいでしょう。
例えば、学習時間やゲームの時間も子ども自身が決めるとか、工夫すれば個々に応じたものにすることができます。
この学校休校の期間を、自分の生活を自分で見直す機会ととらえれば、子どもが自立するきっかけにすることができるでしょう。
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構成/みんなの教育技術編集部
追手門学院小学校講師。神戸大学附属住吉小学校を経て私立小学校に30年以上勤務。「親塾」を各地で開いて保護者の相談に乗ったり、公私立小学校で指導助言や全国でのセミナーを通して教師を育てることにも力を注いでいる。 著書に『学校と一緒に安心して子どもを育てる本』(小学館)『危機に立つSNS時代の教師たち―生き抜くために、知っていなければならないこと』(黎明書房)『全員を聞く子どもにする教室の作り方』(黎明書房)他多数。
~編集部より~
突然の休校要請で、学校現場はこれまでにない対応を迫られていることと思います。
「みんなの教育技術」編集部は、皆さんがご自身の状況に合わせて情報を得られるよう、この時期をどう乗り越えるのかについての様々なアイデアをシェアしていきたいと考えています。
臨時休校時の対応で教師間でシェアしたいこと、保護者に伝えておきたい3月の単元の指導方法など、募集しています。
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※ 先生や子どもたちの状況、自治体や学校の方針によって、考え方は様々です。一つ一つの提案の是非を問うのではなく、多様な情報をシェアすることによって、困っている先生や保護者がご自分の状況に合わせた選択ができる場づくりを目的としています。 ご理解をお願いします。
先生におかれましても、どうかご自愛ください。