前置詞・canが使える英語ゲーム2種|15分外国語活動アクティビティ
小学校高学年向けの外国語アクティビティのアイディアを2種紹介します。
必要感のあるコミュニケーション場面を作り出すための活動や、様々な表現に慣れ親しめるような活動を具体的にご提案。
15分程度のモジュール授業にも使いやすくなっています。
印刷やダウンロードもできますので、ぜひお役立てください!!
執筆/埼玉県公立小学校教諭・蜂谷太朗 監修/文教大学教育学部教授・金森強
目次
ワークシート1: 同じ部屋を完成させよ!
インフォメーションギャップという言葉を知っていますか。会話をする2人のあいだに情報の違いがあり、それを伝え合う必要が生じたとき、本当のコミュニケーション場面が生まれます。インフォメーションギャップとは、この「情報の違い」のことを言います。
外国語活動の授業や帯活動でも、このインフォメーションギャップを意識することで、必要感のあるコミュニケーション場面を作り出すことができます。新教材We Can! 1 のUnit7 では、部屋の中にあるものを紹介する音声を聞き、それぞれが誰の部屋なのかを当てる活動や、自分が選んだ部屋を友達と伝え合う活動等が設定されています。
今回のシートは、その補充教材としてご活用いただける内容になっています。
事前の指導
★ワークシートを配付し、 各自シートの下部を切り取る。
教師が事前に5つの物を配置したシートをいくつか作っておき、児童が質問し教師が答えた通りに道具を置く活動をする。(ALT とHRT でのデモンストレーションを見せるところから始めるとより良い)
Where is the egg ?
It’s on the chair.
Where is the watch ?
It’s on the table.
上記のようにして5つのやりとりが終わったら、答えを見せる。
シートを使っての活動の流れ
① ペアを作り、一方(A)がシートの部屋の中に物を配置する。もう一方(B)には見せない。
② Bが、Where is the( )? と尋ね、Aが答える。[繰り返す]
③ お互いのシートを見せ合い、どれだけ合っていたかを確認する。
④ A・Bの役割を交代して続ける。
活動のポイント
この活動の難しいところは、on・in など前置詞が変わることです。We Can! 1 の94ページにあるイラストを活用するなどして、児童の視覚的な理解を促してください。
ワークシート2: なりきり自己紹介「できること」
外国語活動の授業では、「自分のこと」「言いたいこと」を言う活動を多く設定したいものです。ただ、それだけだと「何度も使う」や「様々な表現にふれる」という経験をさせにくいという課題もあります。
そこで、今回紹介するのは「なりきる」ことで様々な表現に慣れ親しむことができる活動です。
自分自身のことを話している時には使わない表現を話したり、聞いたりすることができます。
活動の流れ
(1) ワークシートを配布し、シートの見方を知る。
○⇒できる × ⇒できない
(2) 教師が人物に関する3つのヒントを示し、それが誰のことなのか考えて当てる。
(例)① I can play soccer.
② I can cook.
③ I can play the piano.
Kanae!
Collect.
何度か繰り返すことで、表の見方に慣れるとともに、can/can’t の表現を十分に聞かせる。
(3) 活動のデモンストレーションを見る。
( ALTとHRTのやりとりを見ながら児童も考える)
Can you do Judo?
Yes, I can.
Can you play soccer?
No,I can’t.
Toshiko !
〈ルール〉
- 質問は2つできる。
- 2つの質問後、答えを予想して、答え合わせをする。
- 1問ごとに役割を交代する。
(4)実際になりきって、やり取りをする。
活動のポイント
この活動は、動作を表す表現(play soccer 等) に十分慣れ親しんでから行うことをオススメします。また(3)で活動の理解が不十分な時は、代表児童とALT でのデモンストレーションを入れるなどして、流れをしっかり理解したうえで(4)の活動を始めるようにしてください。
『小五教育技術』2019年1月号より