特別支援クラスで使える!楽しく習う「ぱわぁあっぷ」ひらがなカードNEO
特別支援学級ではその子の特性にあわせた指導が求められますが、一方で個に応じたオリジナル教材作りに苦戦している先生方も多いのではないでしょうか。ここでは、兵庫県公立小学校校長で公認心理師 特別支援教育士スーパーバイザーの関田聖和先生による自作教材「楽習カード」をご紹介します。
目次
「ぱわぁあっぷ」ひらがなカードNEO
楽しく学ぶことができる「楽習」カードです。
私が担任をしていた特別支援学級のクラスでは、文字を書かせるだけではなく、粘土で文字を作ったり、かるた遊びをしたりと、ひらがなを楽しく学ぶことに取り組んでいました。
その一つの教材として、文字をカードにして遊ぶことに取り組んでいました。遊びながら楽しんで学ぶ「楽習」ゲームとして取り組むことができる教材です。今回紹介するカードは、今までのものをさらにバージョンアップさせました。
上記からダウンロードしたPDF画像をパソコン用の厚紙用紙に印刷して、電動カッターなどでカードを個別に切り分けた後、次のような遊びをしてみてはいかがでしょうか。
自分の名前づくり
・ひらがなで自分の名前を作ります。
(名前に同じひらがながある場合もあるので、2組印刷しておくと便利です)
ことばづくり
1.全カードを裏返しにします。
2.めくる順番を決めます。
3.自分の番のときには、何枚めくるかを決めて宣言してから、カードを表にめくります。
例)「3」と宣言したら、3枚めくります。
4.文字をつなげて言葉になれば、自分の取り札(得点)になります。
5.取り札を一番多く集めた子どもが勝ちとなります。
なにぬねの並べ
1.「あ」~「ん」のカードを使って、トランプの7並べの要領で行います。
2.あ段10文字の真ん中あたりの「な」「に」「ぬ」「ね」「の」をトランプの7と見立てて進めます。
3.ゲームが終われば、50音表の完成になります。
※「や」行は「や」「ゆ」「よ」、「わ」行は「わ」「を」「ん」の3つのみ
平仮名○抜き
1.カードを均等に配付します。
2.順番を決めます。
3.持ち札のカードを使って言葉ができたら、場に出していきます。
例)持ち札に「あ」「い」「さ」「つ」があったので、「あいさつ」の言葉が完成。
4.場に出すときは、声に出してその言葉を読みます
5.どの子どもも、場に出す言葉がなくなったら、トランプのババ抜きの要領で、隣の子どものカードを1枚ずつ取っていきます。
6.言葉ができて、持ち札が早くなくなった子の勝ち。もしくは、一番持ち札が少なかった子の勝ちとなります。
文字つなぎゲーム
1.カードを均等に配付したあと、場に1枚出します。
2.場に出された文字から始まる言葉を考えて、言葉の最後の文字のカードを出して進めます。順番ではなく、早い者勝ちでカードを出していきます
例)場に「し」がある場合、「しまうま」と言いながら最後の文字「ま」を出します
3.「ま」が場にあるので、「ま」から始まる言葉を考えて、言葉のサイトの文字のカードを出します例)「まんと」と言いながら「と」を出します
4.持ち札が早くなくなった子の勝ち。もしくは、一番持ち札が少なかった子の勝ちとなります
5.正式ルールは3文字以上の言葉ですが、2文字でもOKです
アレンジは自由なので、子どもの実態に合わせてルールの追加や削減、カードの枚数を変えたり、新しいカードを作って入れたりするなど自由に使ってください!
いかがでしたか? ザワついたときのアイスブレイクや子どもの集中力アップ、雨の日の室内レクに、子どもの興味を惹きつけるとっておきの秘密道具、明日からさっそく使ってみては!? 特別支援学級でも通常のクラスでも様々な場面で楽しんでくださいね!