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【支援を要する子・気になる子】今すぐ実践したい指導9選まとめ

2020/1/5

子どもたちの様子をよく観察してみてください。元気のない子、笑顔の少ない子はいませんか? その原因は学校だけではなく、家庭にも起因しているかもしれません。ここでは《Q&A》《事例で解説》《インタビュー記事》の3つのテーマに大別し、「支援を要する子・気になる子」へのアプローチなどを解説します。子どもからのSOSを見逃さず、日々の指導に役立ててください。

撮影/浅原孝子

支援を要する子が安心する8つのポイント 《Q&A》①

イラスト/大橋明子

 目次 
・Q 学級の雰囲気づくりについて

Q  特別な支援について語られるときに、「『穏やかで温かな学級』をつくりましょう」とよく言われます。そのような雰囲気づくりとは具体的にどんなことなのでしょうか。

A 支援が必要だと言われている子(だけではありませんが)にとりあえず必要なのは、「安心できること」「ドキドキワクワクすること」です。不適切な行動の背景は、大きく「不安と緊張」そして「適度な快楽や興奮の不足」だというのが私の一貫した主張ですが、一つ一つの行動に対して、あれこれ支援し、対応するのは本当に大変です。

そこで、教室の雰囲気を「安心できるように」「ドキドキワクワクできるように」子どもたちの「環境」を整えていきます。人間関係や身の回りのものなどの「環境」を調整することにより、イライラした状態を少なくすることを「環境調整」と言います。

支援を要する子が安心する8つのポイント」(みんなの教育技術)より抜粋

環境調整8つのポイント
1. にっこり笑っているか
2. ほめているか
3. 許しているか
4. 予告をしているか
5. 簡単にわかりやすく示しているか(視覚)
6. 笑いはあるか
7. 動かしているか
8. ここからは駄目というラインは示しているか

まずは多くの子に「よいと考える環境」を8つ挙げて、それを「調整」することが肝心とここでは解説しています。その結果、不適切な行動はすごく少なくなります。正しい知識と子どもを見る目で、支援のセンスを磨いていきましょう。

自己肯定感を高める教師の声かけ術 《Q&A》②

撮影/大庭正美

 目次 
・Q 自己肯定感を高めるための声かけとは?

Q 自己肯定感を高めるための声かけとは?

A  プラスの声かけをする
よく話を聞いていなくて、指示されたことができない子どもに、みなさんならどのような声かけをしますか?

「ちゃんと話を聞きなさい」
「がんばってやりなさい」

そのような声かけをついしてしまうことはありませんか? そもそも「ちゃんと話を聞く」ことが非常に困難な子どもがいます。また、教師にはそう見えなくてもすでに「すごくがんばっている」子がいます。もっとも子どもたちを混乱させるのは

「どうして聞いてないの?」
「なんでできないの?」

と、できないことに対して「なぜ」「どうして」と問うことです。これは支援が必要な子に限りませんが、「なぜ」と問われて、自分で修正できる子はそれほど多くありません。

自己肯定感を高める教師の声かけ術」(みんなの教育技術)より抜粋

不適切な行動を起こしやすい子は自己肯定感が低いという特徴が多くみられます。「なぜ」「どうして」と問われるたびに困惑し、「ぼくなんて駄目なんだ」と否定的に考えてしまいがちです。ですが声かけ次第では、子どもたちの自己肯定感を育むことができるとここでは解説しています。効果的な声かけのポイントをぜひ指導に取り入れてください。

気になる子も安心できる運動会指導 《Q&A》③

イラスト/大橋明子

 目次  
・Q1 「運動会」の練習が始まります。どんなことに気をつければよいでしょうか。
・Q2 「視覚支援」という言葉をよく聞きます。具体的に視覚支援とはどういうことでしょうか。そして、どういうことに気をつければよいのでしょうか。

Q1 「運動会」の練習が始まります。どんなことに気をつければよいでしょうか。

Point1 予定変更に気をつける
運動会に限りませんが、予定変更には十分気をつけましょう。「突然」の変更は、「気になる子」たちにとって大きな負担になり、不安感をもたせます。その結果、不適切な行動につながります。
できるだけ前日に予定変更を伝える。そして、直前であっても、少しでも早く変更点とその後どうなるかまでを1つのパッケージにして伝えるようにします。

気になる子も安心できる運動会指導」(みんなの教育技術)より抜粋

ここでは「運動会」を例に、 支援が必要な子どもに対して「行事」で気をつけることについて解説しています。 子どもたちの不安を取り除き、不適切な行動を防ぐためのアドバイスを指導の参考にしてください。

小学生女子の月経 気になる子への支援法 《事例で解説》①

イラスト/畠山きょうこ

 目次  
・子供の月経は女性のライフステージと女性ホルモンの働きの理解が大切
・ 事例1 「今までとは何か違う」女子
・ 事例2 PMS(月経前症候群)が辛い子もいる
・ 事例3 発達障害があると大変さは倍増

こういった心身の変化は、ホルモンのなせる業、本人としても、いかんともしがたいことを、まず理解していただきたいと思います。男性に対しては、黄体期の女性の心身の状態を、『鬱っぽくなる状態が、定期的にやってくるのです』と、お伝えしています。仕事で失敗したり、嫌なことがあったりで鬱っぽい状態は、誰にでも経験がありますよね。その体感をイメージすることから始めましょう。

小学生女子の月経 気になる子への支援法」(みんなの教育技術)より抜粋

小学校高学年は思春期の入り口です。女子は男子に比べて、ホルモンの変化をきっかけとした月経などにより、心身の変調がおきやすい時期でもあります。女子の身体特性をはじめ、この時期の子供への理解に必要なことや、発達障害を持つ子に対してもよりよい支援をするためのポイントをここでは紹介しています。

多様な子供の理解と支援~LGBTなどの子の場合 《事例で解説》②

 目次  
・平成27年に文部科学省が通知
・「今日、初めて聞きました」研修会でのいつもの風景
・悩んでいる子に出会ったことがない
・気になる言葉の注意方法がわからない
・男の子が男子用水着を嫌だと言っている

イラスト/畠山きょうこ

>子供の話を評価せずに真剣に聞くことから。「そうか、そうなんだね」と、まずは子供の気持ちを受け止めます。この場合、大切なことは、教師が傾聴の姿勢を示すことです。

>こんな時、教師として何をどんなふうに話せばよいのかがまったくわからない!

その水着のどんなところが嫌なの? その子の「困り感」のヒヤリングをします。男子用の水着が嫌だからといって、すぐさまトランスジェンダーとは限りません。

多様な子供の理解と支援~LGBTなどの子の場合~」(みんなの教育技術)より抜粋

高学年になるにつれ、子どもたちは自分の「性」と向き合い、時には悩む局面もあります。性的マイノリティーの子どもに対して、教師としてきめ細やかな対応が求められますが、実際にどうすべきかここでは事例を通して解説しています。

LD(学習障害)について理解し、支援していこう 《事例で解説》③

イラスト/畠山きょうこ

 目次  
・ LDは「認知」のどこかに不具合がある状態
・ 「学習スタイル」を大切にする、という考え方
・ 説明がまったく伝わらない子
・ 学習を諦めてしまっている子
・ 気配を消している子

好きなことは、あんなにイキイキ話すのに、どうして授業になるとそこまでスイッチを落としちゃうの?

●彼の世界を感じてみる。そこがスタートです。LD傾向があると、情報のインプットが想像以上に難しい場合があります。そんな「彼の生きている世界」を、イメージしてみてください。
(中略)

「LD傾向がある子に、『授業は、きちんと聞くものです』と何度言い聞かせても、あまり意味はないことだという実感があります。それよりも、私だったら、『何だったら、この子は興味がもてるかな?』ということを考えます。なぜなら、それが、その子の情報インプットの突破口になったいう経験があるからです」

LD(学習障害)について理解し、支援していこう」(みんなの教育技術)より抜粋

読み書きが苦手など、特定の分野が苦手な子はいませんか? もしかしたらその子はLDの傾向があるのかもしれません。LDは問題行動が少なく、見逃されがちな発達障害です。ここで挙げる事例を参考に、LDの子が発するSOSを察して、支援しましょう。

発達障害が気になる子と、間違いやすい愛着障害 《事例で解説》④

イラスト/畠山きょうこ

 目次  
・ 広まりつつある愛着障害への問題意識
・ 「4つの虐待」を見逃さないことが大切
・ 「何か変・・・」に立ち止まる
・ ADHDと混同されやすい愛着障害
・ 自閉スペクトラム症と混同されやすい愛着障害

先生方にお願いしたいのは、虐待のサインを見逃さないでほしいということです。小学生にとって担任は最も身近な大人です。基礎知識として、子供の虐待には、大きく4つのタイプがあることを知っておきましょう。

【身体的虐待】 殴る、蹴るなど身体的な暴力を行う。
【心理的虐待】「ばか」「お前なんかはいらない」といった、言葉の暴力を行う。
【性的虐待】 子供に対して性的な行為を見せたり、行う。
【ネグレスト】子供の心身の健康な成長・発達に必要な世話・対応をしない。
※「ネグレスト」は、ネグレクトする人のことを指す言葉。

発達障害が気になる子と、間違いやすい愛着障害」(みんなの教育技術)より抜粋

教室の中で気になる子はいませんか? ここでは普段の子どもの様子を事例に「虐待に起因する愛着障害かもしれない」という視点で問題を提起しています。先生は虐待から子供を救える存在であることを自覚して、子供をじっくり観察してみてください。

発達が気になる子の、教育虐待を疑うケースとは 《事例で解説》⑤

イラスト/畠山きょうこ

 目次  
・キーワードは「あなたのため」
・教育虐待が疑われた時の対応のポイント
・典型的な教育虐待
・発達障害傾向の子を普通にさせたい
・教師が頑張り過ぎも・・・

「教育虐待」でよくあるのは、保護者がその子の意思や実力に合わない目標設定をし、課題がクリアできなければ、「だめな子、うちの子じゃない」などと精神的な圧力をかけたり、時には暴力をふるうケースです。

教育虐待を理解するキーワードは、「あなたのため」です。普通の虐待と違って、保護者は本当に「子供のため」と思ってやっているので、自分で自覚するのは案外難しいものです。

それだけに、「気づき」が重要になってきます。保護者会などで、度がすぎた保護者のしつけや教育は教育虐待であるといった話をし、気づきの一助を担っていただければと思います。

発達が気になる子の、教育虐待を疑うケースとは」(みんなの教育技術)より抜粋

過度な期待を子どもにしている保護者は、自分ではなかなかそのことに気づきにくいものです。ここでは、教育虐待が疑われる保護者への対応策、教師として心がけるべきことなどを解説しています。子どもが発信するSOSをしっかりキャッチして、明るい笑顔を取り戻したいですね。

「親による虐待がある」と感じたとき、学校・教師ができること 《インタビュー記事》

 目次  
・保護者には感情教育の場を、教員には意識を高める環境を
・子どもを保護することに迷いや罪悪感をもつ必要はない
・子どもが感情を出せる環境を学校につくることが有効

虐待されている子どもを助けるということは、虐待している親を助けることにもなります。子どもを親からいったん離すということは、親が暴力を振るわない環境、暴言をしない状況をつくってあげるということです。子どもにとって親が少しでも尊い存在でいられるようにするためには、一日でも早くその暴力・暴言をする姿を見せないようにすることが大事なのです。

「親による虐待がある」と感じたとき、学校・教師ができること」(みんなの教育技術)より抜粋

子どもへの虐待による深刻な事件が相次いで起こっています。子どもを守るために学校では何をすべきか、教員は何を心がけるべきか。虐待やいじめの防止に向けた講演や研修を中心に活動している、一般財団法人児童虐待防止機構オレンジCAPO理事長・島田妙子さんのインタビュー記事をご紹介します。

構成/みんなの教育技術編集部

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