• 勉強マーク小学館ロゴ
  • facebookアイコン
  • twitterアイコン

教室が荒れる原因わかっていますか?

2019/11/13

一学期は問題がなかったのに、なぜか二学期以降に学級づくりが困難になってきた……そんな経験はありませんか? ここでは、とくに小学校一年生のクラスについて、なぜ二学期以降に荒れやすくなるのか? 子どもたちの指導にどんな困難が生じやすいのか? 小一担任経験者の先生方に伺いました。

ルールが守れない子が出てくる

【関連記事】 とにかくすぐに解決策を知りたい人はこちらの記事をチェック!→ 11月の荒れに効く4粒の特効薬

学校に慣れ、生活習慣や学習習慣が緩む

学校生活にも慣れ、大きな行事も乗り越えたという気の緩みから、「ルールを守らない」「先生や友達の話を聞かない」「宿題をしない」「ノートを丁寧に書かない」など、一学期にできていたこともきちんとやろうとしない、いわゆる「手を抜く」「ダレる」子が増えてきます。

保護者のサポートに差が出てくる

入学当初は保護者も一生懸命、子どもをサポートしてくれますが、二学期後半になると、子どもや学校に無関心になる保護者も増えてきます。荒れる子の保護者はほとんど、無関心・放置型。宿題をしない子には、家庭との連携が必要ですが、連絡してもそのまま放置する保護者も多く、本人も甘えてしまうため改善が難しい。子どもが言うことを聞かないからと、子どもの代わりに宿題を自分でやってしまう保護者も・・・。

一学期のルールの不徹底が露呈する

一学期や二学期の休み明けに、学級のルールを徹底できていない場合、後半になってクラスが荒れてしまいます。発言の仕方や発表の聞き方、時間の守り方など、「いまはまだこのレベルでもよいか」と、指導を徹底させずに曖昧にしてきたツケが回るバターンです。結局そのまま進級し、2年生でさらにクラスが荒れてしまい、学年で再生プログラムを取り入れ立て直すことになったクラスもありました。

子どもたちと信頼関係を築けず学級崩壊も

子どもたちを一方的に叱ってばかりいると、「先生は怒ってばかりいる」「特定の子どもばかり叱る」「女子の味方ばかりする」など、不信感を与え、学校は楽しくないという雰囲気をつくってしまうこともあります。信頼関係を築けないと、子どもたちは先生の言うことを聞かなくなり、学級崩壊につながることも少なくありません。

自己主張が強くなり、トラブルが増える

学校や学級のクラスの雰囲気にも慣れて、安心してみんなの前で自分の意見を言えるようになる反面、自分の意見を通そうとしたり、感情を抑えられないなど、自己主張も強くなり、友達同士のトラブルになることも多くなります。

【関連記事】感情を抑えられない子の対応に困っている先生への解決策の詳しい内容はこちら→暴言を吐く子、暴れる子へのケア

勉強についていけない子が授業の邪魔をする

勉強についていけない子が邪魔をする

二学期以降は、学習内容が少しずつ複雑になり、覚えることも増えてくるので、「学力差」が出てくる時期です。最近は放課後、子どもを学校に残して指導することができず、また、休み時間に指導したくても、低学年は休み時間に思い切り遊んで気持ちを発散させることも重要なので、授業についていけない子のフォローが難しいと感じます。そのため、学力差が出る→勉強がわからない子は授業がつまらない→授業の邪魔をする→みんなも集中できなくなるという負の連鎖が起きてしまいます。

行事が多く、気持ちを切り替えられない

二学期は、学習発表会や校外学習など、大きな行事や活動が集中するので、子どもたちの気持ちも浮ついてしまい、なかなか学習モードに切り替えられない子どもが多く、指導に苦労します。

小一プロブレムが二学期に顕在化する

授業中に座っていられないなど、落ち着きのない状態が続く、いわゆる「小一プロブレム」が、この時期になって目立つようになることもあります。一日中好きなことができていた保育園・幼稚園時代と違い、小学校に入ると、やりたいことができない「我慢の時間」が多くなります。一学期や夏休み明けは、新しい環境という新鮮さもあり、興奮状態で紛らわすことのできたそのストレスが、二学期後半になって爆発してしまうのです。

そして、先生ご自身もストレスがたまる時期でもあることを忘れてはいけません。

【関連記事】イライラが溜まってきたなと感じた時に役立つ具体策はこちら→イライラ教師のアンガーマネジメント

「荒れ」は起きている問題行動だけに目が向きがちですが、どうしてその行動が起こっているのか、その原因を認識することで、根本的な解決策が見えて来るのです。

・「荒れ」は突然始まらない。前学期のツケである可能性が。
・家庭環境や学力の「格差」による子どものフォローを忘れずに。
・教師のイライラは事態を悪化させる。アンガーマネジメントの意識を

取材・文/出浦文絵 イラスト/藤井昌子

『小一教育技術』2016年11月号より

★小学館『みんなの教育技術』Webサイトでは小学校の先生に役立つ情報を毎日発信中★ぜひお気に入り登録して最新記事をチェックしてください!
↓↓↓
『みんなの教育技術』トップへ

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

関連する記事

クラス記事一覧

折り紙で教室を華やかに【1月編】お正月
折り紙で教室を飾ろう|お正月飾りと鏡もちの簡単な折り方

折り紙は、子どもたちが幼少期から親しんできたものです。友達と協力して完成する大作は、教室に飾ることで、華やかな雰囲気になり、教室の一体感も感じられるでしょう。何…

子どもの自己肯定感を引き出す「評価カード」ちょっとしたコツ

評価活動を進めていく時、まずは多様な評価資料を収集することが求められます。大別すると「教師による評価」と自己評価や相互評価カードなどを活用した「子どもによる評価…

子ども同士がつながるアクティビティ
学校のお楽しみ会で「子ども同士をつなぐ」手軽なゲーム2種

異学年との交流や、お楽しみ会など、子どもたちが同調して楽しめます。準備物も不要で、どこでもできる、子ども同士がよりつながるゲームを2つ紹介します。

小学校の年末お楽しみ会を盛り上げる!楽しいゲーム5選

絶対盛り上がるお楽しみ会のアイディアを紹介します。一年生にとって二学期は、初めての行事をたくさん経験し、集団生活にも慣れてきた頃かと思います。残り三学期を楽しく…

小学校お楽しみ会演出の3ステップ

子どもたちが夢中になるお楽しみ会。そこでの学びを充実させるためには、事前の「自治的な計画」、当日の「楽しい演出」、事後の「主体的・対話的な振り返り」が必要です。…

2019/12/7

通知表わたしの成功談&失敗談

担任の誰しもが、自分の学級の子供たちの成長を願いながら作成する、学期末の通知表。この方法がオススメ! というテクや、受けとった子供や保護者を落ち込ませてしまった…

疑問も解決!盤石の小一二学期通知表記入例
通知表所見クレームゼロの法則

残業ゼロ、しかも保護者からのクレームもゼロになる通知表所見を書くコツを伝授!現代の教師が身を守るための「誰にどう読まれても誤解されない」「次学期への意欲につなが…

保護者面談で信頼を得る8つのポイント

「保護者と何を話せばいいのかわからない」、「会話が続かず気まずい雰囲気が流れる」など、保護者面談に苦手意識を持つ先生も多いのではないでしょうか。ベテラン教師も昔…

保護者クレーム対応に効く!誠実でやわらかい教師のフレーズ13

保護者からのクレームに対しては、まずその気持ちをよくきき、受けとめることが第一です。かっとして言い返したり、理屈で封じこめようとしてはいけません。よくある保護者…

2019/11/30

小学校保護者クレーム11選:正しい対応をこまやかに解説

小学校教師を悩ませる保護者からのクレーム。対応を間違えると些細な言葉が火種となって炎上し、精神的にも時間的にも圧迫することになりかねません。これまであらゆる修羅…

もっと見る