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教室が荒れる原因わかっていますか?

2019/11/13

一学期は問題がなかったのに、なぜか二学期以降に学級づくりが困難になってきた……そんな経験はありませんか? ここでは、とくに小学校一年生のクラスについて、なぜ二学期以降に荒れやすくなるのか? 子どもたちの指導にどんな困難が生じやすいのか? 小一担任経験者の先生方に伺いました。

ルールが守れない子が出てくる

【関連記事】 とにかくすぐに解決策を知りたい人はこちらの記事をチェック!→ 11月の荒れに効く4粒の特効薬

学校に慣れ、生活習慣や学習習慣が緩む

学校生活にも慣れ、大きな行事も乗り越えたという気の緩みから、「ルールを守らない」「先生や友達の話を聞かない」「宿題をしない」「ノートを丁寧に書かない」など、一学期にできていたこともきちんとやろうとしない、いわゆる「手を抜く」「ダレる」子が増えてきます。

保護者のサポートに差が出てくる

入学当初は保護者も一生懸命、子どもをサポートしてくれますが、二学期後半になると、子どもや学校に無関心になる保護者も増えてきます。荒れる子の保護者はほとんど、無関心・放置型。宿題をしない子には、家庭との連携が必要ですが、連絡してもそのまま放置する保護者も多く、本人も甘えてしまうため改善が難しい。子どもが言うことを聞かないからと、子どもの代わりに宿題を自分でやってしまう保護者も・・・。

一学期のルールの不徹底が露呈する

一学期や二学期の休み明けに、学級のルールを徹底できていない場合、後半になってクラスが荒れてしまいます。発言の仕方や発表の聞き方、時間の守り方など、「いまはまだこのレベルでもよいか」と、指導を徹底させずに曖昧にしてきたツケが回るバターンです。結局そのまま進級し、2年生でさらにクラスが荒れてしまい、学年で再生プログラムを取り入れ立て直すことになったクラスもありました。

子どもたちと信頼関係を築けず学級崩壊も

子どもたちを一方的に叱ってばかりいると、「先生は怒ってばかりいる」「特定の子どもばかり叱る」「女子の味方ばかりする」など、不信感を与え、学校は楽しくないという雰囲気をつくってしまうこともあります。信頼関係を築けないと、子どもたちは先生の言うことを聞かなくなり、学級崩壊につながることも少なくありません。

自己主張が強くなり、トラブルが増える

学校や学級のクラスの雰囲気にも慣れて、安心してみんなの前で自分の意見を言えるようになる反面、自分の意見を通そうとしたり、感情を抑えられないなど、自己主張も強くなり、友達同士のトラブルになることも多くなります。

【関連記事】感情を抑えられない子の対応に困っている先生への解決策の詳しい内容はこちら→暴言を吐く子、暴れる子へのケア

勉強についていけない子が授業の邪魔をする

勉強についていけない子が邪魔をする

二学期以降は、学習内容が少しずつ複雑になり、覚えることも増えてくるので、「学力差」が出てくる時期です。最近は放課後、子どもを学校に残して指導することができず、また、休み時間に指導したくても、低学年は休み時間に思い切り遊んで気持ちを発散させることも重要なので、授業についていけない子のフォローが難しいと感じます。そのため、学力差が出る→勉強がわからない子は授業がつまらない→授業の邪魔をする→みんなも集中できなくなるという負の連鎖が起きてしまいます。

行事が多く、気持ちを切り替えられない

二学期は、学習発表会や校外学習など、大きな行事や活動が集中するので、子どもたちの気持ちも浮ついてしまい、なかなか学習モードに切り替えられない子どもが多く、指導に苦労します。

小一プロブレムが二学期に顕在化する

授業中に座っていられないなど、落ち着きのない状態が続く、いわゆる「小一プロブレム」が、この時期になって目立つようになることもあります。一日中好きなことができていた保育園・幼稚園時代と違い、小学校に入ると、やりたいことができない「我慢の時間」が多くなります。一学期や夏休み明けは、新しい環境という新鮮さもあり、興奮状態で紛らわすことのできたそのストレスが、二学期後半になって爆発してしまうのです。

そして、先生ご自身もストレスがたまる時期でもあることを忘れてはいけません。

【関連記事】イライラが溜まってきたなと感じた時に役立つ具体策はこちら→イライラ教師のアンガーマネジメント

「荒れ」は起きている問題行動だけに目が向きがちですが、どうしてその行動が起こっているのか、その原因を認識することで、根本的な解決策が見えて来るのです。

・「荒れ」は突然始まらない。前学期のツケである可能性が。
・家庭環境や学力の「格差」による子どものフォローを忘れずに。
・教師のイライラは事態を悪化させる。アンガーマネジメントの意識を

取材・文/出浦文絵 イラスト/藤井昌子

『小一教育技術』2016年11月号より

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