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「青少年の性行動全国調査」から見えてきた「若者の性の分極化」

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全国の中学生から大学生約13000人を対象に調査・研究した「第8回青少年の性行動全国調査」。それを分析・研究した論文集「『若者の性』白書」が刊行されました。調査研究チームの武蔵大学准教授・林雄亮先生に、複雑化する現代の若者の性意識についてお話を伺いました。

武蔵大学社会学部准教授・林雄亮先生
武蔵大学社会学部准教授・林雄亮先生

類のない「青少年の性意識・行動の大規模調査」

―今回共著者として調査に関わった、「若者の性」に関する調査報告の特徴を教えてください。

 本書は、1974年よりおよそ6年おきに実施してきた「青少年の性行動全国調査」 をもとに、青少年の性に関する行動意識の変化・要因を、全国的な調査・実証分析によって明らかにするものです。

生理的・心理的・行動的な側面にわたって、日本の青少年の性的経験(デート、キス、性交など)が、年齢にともないどのよう進行するかを調査・分析しています。時代的な変化の中で起きている性行動の変容を読み取ることができます。

若者の性行動についてこれだけ大規模かつ長期的に行っている調査は他にはないのではないでしょうか。個人のプライベートな部分を、社会的な大調査によって知ることができる貴重な資料だと思います。

―今回の調査でわかったことは?

 この調査で特徴的なのは、性的経験の経験率が前回と比較してどう変わったかが具体的にわかる点です。一般的には経験率が上がったのか、下がったのかという数値の変化のみが注目されますが、私が着目しているのは「具体的にどう変わったか」なのです。どんな人が増え、どんな人が減ったのか。そしてその変化から、世の中全体がどう見えるのかということに関心があります。

若者の性は「草食化」したのでなく「分極化」

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