小1算数「100までの数の系列」指導アイデア

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100までの系列の指導

執筆/福岡県福岡市立弥生小学校教諭・阿部万優子
編集委員/国立教育政策研究所教育課程調査官・笠井健一、福岡教育大学教授・清水紀宏

本時のねらいと評価規準

(本時 8/ 16)

本時のねらい
数の仕組みに着目し、数直線に数を位置付ける活動を通して、数の系列について理解する。

評価規準
数直線を使って何十に近い数を見いだし、表現することができる。(知識・技能)

問題場面

問題

今日は、ゲームをしましょう!(ゲームのルール①を提示し、数をつくらせる)

カードを、2回ひけばいいんだね 。

(つくった数を、何人かに発表させる)いろいろな数ができましたね。そうそう、どうなったら勝ちなのか、まだ言っていなかったね。(ルール②を提示して)80 に近い人が勝ちだよ!

十の位に8を入れると、勝てそうだな。

勝てるのは、十の位が、8のときだけかな?(数直線を見せて)

80に近いのは、十の位が8のときだけかな?

本時の学習のねらい

80 に 一ばん ちかい かずを つくって、かずの せんで たしかめよう。

ゲームは2人で行います。1、2、5、6、7、8、9 のカードを1人に1枚ずつ持たせます。

カードの数字を使って、2位数をつくることを理解させるために、ルール①だけを提示し、数をつくらせます。その後に、「80に近い数をつくる」というルール②を提示しましょう。

80に近い数を求めるために、数直線を活用させます(第一学年の指導では、数直線」ではなく、「かずのせん」と言います)。20までの数で、数直線の読み方を復習するとよいでしょう。

位取り表と数直線を印刷した、小さい用紙を準備します。位取り表には、2枚のカードの数をひいた順に、十の位から書き込ませた後、その数を数直線に書き込ませます(用紙は、ノートに貼れる大きさにしておきます)。

数直線と位取り表
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見通し

・十の位が8

自力解決の様子と、そこでの指導の手立て

A:つまずいている子
 十の位も一の位も意識せずに、カードを置いて数をつくっている。

B:素朴に解いている子
十の位を8、一の位を1として、81をつくっている。

C:ねらい通りに解いている子
81と79をつくり、数直線を使って79 も80 に一番近い数であることを説明している。

学び合いの計画

本時では、80に近い数を数直線を使って見いだし、説明する活動を通して、数の系列について理解させます。また、数直線に慣れ親しむことも大切なねらいです。

学び合いでは、全員が数直線を使って数の系列を捉えることができるようにするために、まずBの子供たちの考えを発表させた後、「80に近い数は、十の位が8に近いときだけかな?」と問い、79も80に一番近い数であることを、数直線を使って説明する機会を設けます。

ノート例

ノート例
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全体交流

80に近い数にするためには、どの数字のカードをひくとよいかな? 考えたことを発表しましょう。

私は、十の位に8のカードを置いて、考えました。80の次は、81だから、一の位の数字のカードは、1だったらよいと思いました。

僕は、〇〇さんが言ったように、81が80に一番近い数になると思います。(数直線を指しながら)80はここにありますよね? 81と比べると、80の次の数が81だから、81だと思いました。

私は、81も80に近い数だけど、79も81と同じで、80に一番近い数になると思います。(数直線を指しながら)80はここにありますよね? 79はここで80と1違いです。だから、80に一番近い数は79だと思います。

81と79だと、どちらの方が80に一番近いかな?

どちらも、80と1だけ違います。だから、80に一番近い数は、79と81だと思います。

数直線を使うと、80に近い数が簡単にわかりますね。(この後、数直線を使って80より2大きい数や3小さい数を考えさせ、数直線の理解を深める)

学習のまとめ

80に一ばんちかいかずは、79と81になる。

評価問題

期待する解答例

数直線の90の左右に、89と91を位置付けて示している。

子供の感想例

かずのせんをつかうと、かずの大きさがかんたんにわかる。

ワンポイントアドバイス

福岡教育大学教授 清水 紀宏

第1学年では、具体物を用いた数学的活動を通して、2位数や簡単な3位数の読み方や表し方について学習します。

この授業は、数直線を活用した数の系列の理解をねらっています。数直線を使うことで、81だけでなく79も80に一番近い数であることがよくわかります。その説明についても、言葉だけですませるのではなく、本事例のように、黒板の数直線を指し示しながら確実に説明することが大切です。

算数の授業で説明を聞くときは、相手の顔を見るのではなく、数や図形といった「説明している対象」(本時では数直線)に目を向けさせましょう。

イラスト/佐藤雅枝

『小一教育技術』2019年1月号より

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