【おもしろ授業アイディア】理科 生物や実験器具に興味を広げる活動

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理科室

夏休み明けの子供たちの興味を引くこと間違いなしの、理科の授業アイディアを紹介します。

監修/兵庫県姫路市立城東小学校教諭 横田直人

チョウの体パズルで遊ぼう[小三]

二学期最初の単元は「昆虫のかんさつ」です。さまざまな昆虫の体を観察する学習を通して、一学期に学習したチョウの体と似ているところを見付けながら、昆虫の頭・胸・腹に関する理解を深めます。

そして、この学習の土台となる「チョウの体」を想起させるために、「チョウの体はどんな部分に分かれていましたか?」「チョウの足はどこに付いていましたか?」と子供たちに問う展開が多いと思います。

しかし、本単元は一学期単元「チョウを育てよう」からつながる単元であるため、導入とはいえ既習知識の活用を設定したいところです。

チョウの体パズル
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そこで考えたのが、「チョウの体パズル」です。グループで話し合いながらチョウの体のパーツをつなげて、チョウの体を完成させていきます。夏休み明けの子供たちに実際にさせてみると、案外昆虫の体の仕組みを忘れており、腹から足が6本飛び出しているグループも見られることがあります。

この活動を通して、「チョウの体は頭・胸・腹に分かれていること」「胸に6本の足が付いていること」について楽しみながら理解を深めることができます。

理科室借り物ゲーム[小四]

四年生の二学期といえば、いよいよ理科室での学習が始まる時期です。

理科室にはさまざまな単元で活用する器具があります。これらの器具に親しむゲームを紹介します。

【用意するもの】

・材質カード

・各器具の用途カード

カード

材質カードの例

●ガラスでできている:ビーカー、フラスコ、試験管、ろうとなど

●木でできている:ろうと台、試験管ばさみ、試験管立て、木づちなど

●金属でできている:スタンド、金属球膨張器、金網、三脚など

各器具の用途カードの例

●測るもの:メスシリンダー、ビーカー、上皿天秤、電子天秤など

●入れもの:ビーカー、各種フラスコ、ペトリ皿、試験管など

●支えるもの:スタンド、フレキシブルスタンド、試験管立てなど

●温めるもの:ガスコンロ、ガスバーナー、アルコールランプなど

●大きく見るもの:顕微鏡、双眼顕微鏡、解剖顕微鏡、ルーペなど

【進め方】
◦ 各グループに、カードを配る。
◦ カードに書かれた器具を理科室の中から探して取りにいく。必ず歩いて取りにいく。
◦ 持ってきた器具が合っていれば一つ1点とする。
◦ 一つの器具を持ってきたら次の子と交替する。
◦ グループの中では教え合ってOK。

この活動を行うことによって、理科室の器具に関する知識が身に付くとともに、ていねいに器具を扱おうとする態度も育てることができます。

また、グループの中での教え合いを認めることで、対話を通して器具に対する発見も生まれてきます。さらに、子供たちにクイズを考えさせるのもよいでしょう。

『教育技術小三小四』2019年9月号

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