教室が笑顔になる9月のラッキーアイテム「目標のミエルモン」

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愛知県公立小学校教諭

八神進祐

夏休みが明け、リスタートの9月は学校の生活リズムを取り戻したいところです。そんな時に便利なラッキーアイテム「目標のミエルモン」。1つ1つのミッションを達成するたびに花飾りが並び、チームワークが増していくのが分かります。ぜひお試しください。

執筆/愛知県公立小学校教諭・八神進祐

9月のラッキーアイテム
「目標のミエルモン」

ミッションを達成すると花飾りで示します。子供たちのやる気もグンと上がります。

Point1 ミッション達成の充実感を視覚化しよう

夏休みはどうでしたか。今日からまた皆さんと教室で過ごせることを心より嬉しく思います。今月は皆さんに1週間に1つずつミッションを与えます。今週は「係の仕事を丁寧に」です。

こんな言葉がけとともに、学校生活での意欲を高めるミッションを提案します。その頑張りを見える化するためのアイテムが「目標のミエルモン」。白紙の印刷用紙を半分のサイズにカットし、サインペンなどで太く目標を書きましょう。

丁寧にできたかどうかは先生が判断し、クリアできていれば花紙で飾り付けてあげると達成感も増しますし、教室も華やかになります。

注意点として、誰かが責められることのないような空気づくりや、目標づくりに努めましょう。また、ミッションにうまく向かえない子に対してのフォローアップや片目をつぶってあげるなどの教師の心の余裕も肝要です。

目標の例として、次のようなものがオススメです。

  • ロッカーの中を美しく。
  • 靴のかかとをそろえよう。
  • 机の上はピッカピカ。
  • わざとじゃなくてもごめんなさい。
  • 授業の準備は事前にね。

Point2 4つ達成でご褒美的イベントを!

1つか2つ、ミッションを達成してきたところでこのように言います。

素晴らしいです。なかなかやりますねえ。4つクリアできたら、席替えでもしましょうか。

席替えでなくても、お楽しみ会などの大きなイベントよりも、子供たち主体の短い時間で行えるレクリエーションを取り入れてもよいと思います。ねらいは目標の達成を全員で味わうことです。

ただしこのような、いわゆるご褒美を設けることで、子供たちの中で達成基準が甘くなる傾向があります。

あんまりできなかったけど、先生お願いします。ミッション達成にして!

このように発言する子が出てくることも考えられます。そこはやはり子供たちに真剣に語りかけます。

今週はどうでしたか。先生はちょっと達成には届かないと感じましたが、皆さんはどう思いますか。
自分に甘くていいなら、ミッション達成にしてもいいのですが。

たしかに、私も忘れていた時がありました。

もう1週間みんなで頑張ろう。

このような空気を醸成できれば大成功です。その後、達成できた時の喜びはより大きくなるでしょう。どのような取り組みも飽きがくるので、9月限定や2学期限定などの期間を決めることも大切です。

この「目標ミエルモン」が長く続けば、ずらーっとならんだ目標とその達成の印である花飾りが頑張りとして視覚化されます。みんなで頑張った思い出がいつまでも心に残ることでしょう。オススメなのでぜひ取り組んでみてください。

教室にずらーっと並んだ「目標ミエルモン」。ミッション達成の花飾りが圧巻です。
八神進祐先生
八神進祐先生

八神進祐(やがみしんすけ)●1988年、愛知県生まれ。愛知教育大学卒業。教育サークルMOVE代表。子どもたちの“ありのまま”を大切にした教育実践に取り組んでいる。
著書「今すぐ真似したくなる教室のひみつ道具図鑑」、教育論文入賞多数、第5回・第7回「全国授業の鉄人コンクール」優秀賞、フォレスタネットグランプリ初代MVP。
YouTubeでは小学館「みんなの教育技術」より、授業力アップ動画を、Twitterでは「だいじょーぶ先生」(@teacher16694123)としてアイデア溢れる教育実践を発信中。

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