保護者会と個人面談の準備のポイント

学期はじめや終わりなどに行われる保護者会や個人面談。保護者と面と向かう場面ですから、身だしなみを整え、きちんとしたかっこうで臨めるように準備しましょう。

執筆/東京都県公立小学校教諭・谷平真佑子

保護者会と個人面談の準備のポイント

保護者会

保護者会資料の内容確認

まず大前提なのが、保護者会資料を熟読しておくことです。時間が限られていますので、必ず伝えなければいけないことはピックアップして整理しておきましょう。また、学年の先生方との共通認識をもっておき、分からないことは事前に聞き、あいまいなまま臨まないようにします。その学年での初めての保護者会では特にそうですが、的確に話すことが、保護者からの信頼にもつながります。

座席の配置

保護者には自分のお子さんの席に座ってもらいます。教室前や黒板に座席表を貼っておいたり、子供の机の上にネームプレートを置いたりしておくと分かりやすいです。ネームプレートの場合は、ふだん授業で使っているものでも、新たに子供に書かせてもよいでしょう。

座席の向きは、コの字形がおすすめです。保護者に自己紹介をしてもらったり一学期をふり返っての感想などを述べてもらったりするときにも行いやすいです。保護者同士で話してもらう時間を取る場合には、班ごとなど、最初からグループ分けしておくこともあります。

教室環境の整理

教室はいつも以上にきれいにしておきましょう。掃除だけではなく、教師の机の上や棚などの整理や掲示物の確認などをしておきます。黒板には、保護者に向けたメッセージや保護者会の流れを書きます。

個人面談

各子供の実態把握

個人面談では、各保護者と話ができる機会になります。明るい雰囲気で子供のよいところをほめることから始めましょう。そして、個人面談では特に、保護者の話に耳を傾けることを意識します。家庭での悩みや友達関係など、保護者から出る話題に対して適切に話ができるとよいですね。そのなかで、それぞれの子供の学校での様子や学習状況、課題などを織り交ぜて述べられるように、あらかじめメモをして準備しておきましょう。

座席の配置

個人面談は、基本的に一対一のことが多いですが、座ってもらう場所に気を付けましょう。対面は避けます。対面だと、認められていない・一方的に責められているといったことを心理的に感じやすくなってしまいます。ですので、ななめや横並びに近い状態がよいでしょう。また、荷物置き場(椅子)を用意しておくと親切です。

イラスト/佐藤雅枝

『教育技術 小一小二』2021年6/7月号より

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