4月の先生のお話|自己紹介4つのポイント
4月は新たな門出の季節。誰もが期待と希望のもてる学級開きを目標に、子供たちに向けたあいさつの一例を4つのポイントと共に紹介します。
目次
Point1 「みんなと出会えて嬉しい」その気持ちを伝える
はじめまして。先生の名前は八神進祐です。八神先生と呼んでください。4年生のみなさんのことは、「どんなことでも楽しめる、元気いっぱいの学年!」と、前担任の○○先生から聞いています。みなさんと1年間共に過ごせることを、先生は心から嬉しく思います。
教室のリーダーは教師です。安心感と頼りがいのあるリーダー像を感じてもらえるよう努めましょう。背筋を伸ばして、胸を張り、堂々とした姿で話せば、子供たちの心をつかむことができるはずです。
学級開きでの大事なファーストコンタクト。事前に練習をして、自信をもって臨みましょう。
Point2 自己開示から教師―児童、児童―児童を繋ぐ
先生のことを紹介させてください。先生はカレーが大好きです。みなさんはどうですか?
僕もカレー大好き!
気が合いますね!
私は焼きそばが好きだな
焼きそばも美味しいですよね。焼きそば好きな人~?
(児童が何人か挙手)
このクラスには焼きそば好きが多いですね!
初めて同じクラスになる子供たちもいるはずです。このように、
- 好きな食べ物
- 習い事
- 興味のある事柄
など、共通項を見出して繋げていくことで、子供たち同士の心の距離はグッと近づきます。
Point3 名前+頑張っていることを伝える
今から一人ずつ、確認の意味も込めて、みなさんの名前を呼びます。「はいっ」と返事をしましょう。
では、「〇〇さん」
はいっ!
気持ちいい返事ですね。〇〇さんは読書が好きと聞いています。ぜひ、面白い本を教えてくださいね。
このように、「名前+頑張っていること」を事前に調べておき、一言添えることで子供たちへ思いが届き、担任のことも肯定的に思ってくれることでしょう。
Point4 個性を認め、期待を込めて、話を閉じる
みんなそれぞれ、得意なこと、苦手なことなどの個性があります。だからこそ、面白い学級になると思いませんか? 先生は楽しみで仕方ありません。この一年間で「より賢く、より仲良くなれる」学級を全員で目指していきましょう。
期待しています。
初めての出会いの日、子供たちは話を聞いてくれるものです。だからと言って、ダラダラと教師が話していては、次第に心は離れていってしまいます。
ぜひ、子供たちを巻き込みながら、「みんなで作る学級開き」というイメージをもちましょう。「自分の学級=皆の学級、だから大切な居場所なんだね」と思ってくれる子供たちが増えたら素敵ですね。
八神進祐(やがみしんすけ)●1988年、愛知県生まれ。愛知教育大学卒業。教育サークルMOVE代表。子どもたちの“ありのまま”を大切にした教育実践に取り組んでいる。著書「今すぐ真似したくなる教室のひみつ道具図鑑」、教育論文入賞多数、第5回・第7回「全国授業の鉄人コンクール」優秀賞、フォレスタネットグランプリ初代MVP。YouTubeでは小学館「みんなの教育技術」より、授業力アップ動画を、Twitterでは「だいじょーぶ先生」(@teacher16694123)としてアイデア溢れる教育実践を発信中。