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発言に消極的な子や、話合い活動が苦手な学級への指導法|沼田晶弘の「教えて、ぬまっち!」

連載
沼田晶弘の「教えて、ぬまっち!」

国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭

沼田晶弘

独自の学級経営&教科指導で子供たちのやる気を引き出す「ぬまっち」こと、沼田晶弘先生 。今回は、クラスの中に発言に消極的な子がいる場合や、話合い活動やグループ発表が活性化しない場合の指導法についてアドバイスいただきました。

撮影/下重修

発言以外のことで自信をつけさせ

発言に消極的な子は、きっと発言することに自信がないんだよね。

とはいえ、苦手なことを「もっとがんばれ」と言われても、簡単には上手にならないし、ますます嫌いになってしまうこともある。

その場合は、発言以外の場面、例えばその子の得意なことで活躍できる場をつくってあげるのも有効だと思う。

勉強が好きではなく、発言に対しても消極的だった子が、スポーツで活躍して自信をつけたことで、授業中も積極的に手をあげるようになったりすることがあるよね。

得意なことを伸ばして自信をつけることで、苦手なところも一緒に伸びてくるようになるので、さまざまな場面でその子の活躍できる場を考えてみてはどうだろう。

いろいろな子が発言できるチャンスを増やす

もちろん教師が教室の中で、いろんな子が発言できるチャンスを与えることも重要。

発言が苦手な子にも、積極的に「君はどう思う?」と話を振ってあげる。

ただし一人だけに質問すると緊張してしまうから、できるだけいろんな子に話を振りつつ、その子にもどんどんチャンスを与える。うまく発言できなくても、気まずい雰囲気にならないように上手につないであげる

そして、その子ならではのコメントを引き出せそうなときがあれば、「どうしてそう思うの?」「それってどういうこと?」と聞いて、話を広げてあげるといいだろう。

教師の「お話し掘り堀り力」が低いと、話合い活動や発表がマンネリ化する

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