小4国語「クラスみんなで決めるには」指導アイデア

教材名:「クラスみんなで決めるには」(光村図書 四年下)

指導事項:〔知識・技能〕(2)イ 〔思考力、判断力、表現力等〕A(1)ア、オ 
言語活動:ウ

単元で付けたい資質・能力

①身に付けたい資質・能力

司会などの役割を果たしながらクラス全体で話し合い、互いの意見の共通点や相違点に着目して、考えをまとめる力を育成します。また、そのなかで、比較や分類のしかた、必要な語句などの書き留め方を理解し、使うことができるようにします。

話合いでは、目的やめざす到達点、そこに向かう進め方などを確認して、必要性をもって話合いをすることが大切です。

司会者は、最初は準備した進行表に沿って進行することそのものを学び、徐々に、話合いが目的に応じて適切に進行するように参加者に発言を促したり、発言の共通点や相違点を確認したり、話し合った内容をまとめたりすることができるようにします。そして、それぞれの役割を理解し、話題に沿って発言していく力を育てます。

②言語活動とその特徴

話合いの進め方や司会の役割に重点を置いて、結論を一つにまとめる話合いを言語活動として設定します。子供一人ひとりが、司会などのさまざまな役割を経験できるようにすることで、互いの意見の共通点や相違点に着目して考えをまとめる力を付けます。

単元の展開(8時間扱い)

主な学習活動

第一次(1時)

①話合いに関するこれまでの学習をふり返り、学習課題「役わりをいしきしながら話し合おう」を設定して、学習計画を立てる。

第二次(2~7時)

②話合いにおける役割を確認し、日常生活の中から必要性の高い議題を決める。

③自分たちの学級会の映像と教科書資料の話合い映像を見比べ、話合いの課題を見付ける。
→アイデア1 主体的な学び

④役割に応じた「チェックリスト」を、カードや模造紙に作成して、話合いの準備をする。

⑤役割を意識しながら、進行に沿って話し合う。

⑥録画映像を見ながら、役割を意識して話し合えていたかをふり返り、次時の話合いの計画を立てる。
→アイデア2 対話的な学び

⑦前時のふり返りを生かしながら、役割を変えて二回目の話合いをする。
→アイデア3 深い学び

第三次(8時)

⑧単元を通して学習をふり返る。

アイデア1 自分たちの話合いの課題を見付け、目的意識をもって学習に取り組む

主体的な学び

9月単元「あなたなら、どう言う」のなかで、それぞれの考えが、どのようなことに基づいているのかといったことに目を向けて考える力が育ってきています。その力を土台にしながら、本単元では、司会者などの役割を意識しながら、クラス全体で話し合えるように誘います。

まず、話合いをする際に気を付けることを、教科書の「国語の学びを見わたそう」などを活用しながら確認します。そのうえで、自分たちの学級会の映像と教科書資料の話合い映像を見比べ、それぞれの役割や話合いに参加する際に大切なことを、「チェックリスト」に役割ごとにまとめます。

このことにより、単元を通して「よりよい話合いの進め方」を意識して、役割に応じた話合いをすることができるようになります。

「雨の日の休み時間の過ごし方」について学級会を開いたけど、時間内に決められなくて、うまくいかなかったな。

教科書資料の話合いの映像を見ると、はじめに全員で時間配分を確かめてから話合いを進めていたよ。

ほかにも役割ごとに「チェックリスト」を作って、よりよい話合いができるようにしよう。

アイデア2 気付いたことを交流することで、それぞれの役割を理解する

対話的な学び

「チェックリスト」を作成後、役割を意識して話合いを行います。それを録画しておき、再度チェックして改善策を考えていくことで話合いの力を育てます。その際、司会者・記録係・参加者のそれぞれについて

「○:よかった点」
「△:うまくいかなかった点」
「★:よりよく話し合うためにどうすればよいか」

に分けて考えていくことが大切です。

「司会者」をチェックしました。意見を出し合うときには、どんどん意見が出たけど、比べるときに、なかなか意見がつながらなくて困りました。みんなは、どう思いましたか。

出された意見の「似ているところ」や「違うところ」について、聞いてみたらどうかな。

「出された意見について、賛成、反対、つけたしの意見を発表してください」と発言したらいいと思います。

▼チェックリスト

チェックリスト

アイデア3 自分や友達の意見を整理してまとめる方法を理解して使う

深い学び

話し合うことに慣れてきたら、思考ツールを活用して意見を整理しながら話し合い、考えを深めていきましょう。どのような意見が出されているのか、どのような点で異なっているのかなどが視覚化され、話合いが深まります。

また、発言が苦手な子供にも思考ツールを活用して、自分の考えと理由について書く時間を確保し、発言することに対する自信がもてるように促すとよいでしょう。

▼思考ツール

思考ツール

イラスト/横井智美

『教育技術 小三小四』2020年10月号より

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