小6らくらくUnit 7「My Best Memory」①【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】

連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業
モトヨシ先生のNEWスライドde外国語タイトル

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のNEWスライドde外国語」。2024年度の教科書改訂に合わせて、パワーポイント教材をリニューアル。

今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 7「My Best Memory 〜小学校生活の一番の思い出を伝え合おう」第1時(ALTの「My Best Memory」を聞いて学校行事や思い出を表す英語の表現を知ろう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 7「My Best Memory 〜小学校生活の一番の思い出を伝え合おう」全8時の1時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

単元目標
自分のことを伝え、友達のことをよく知るために、小学校生活の一番の思い出について聞き取ったり紹介したりすることができる。また、小学校生活の一番の思い出について例文を参考に文を読んだり、書いたりすることができる。

○単元のゴール
小学校生活の一番の思い出を伝え合おう。
○本時の目標
ALTの「My Best Memory」を聞いて学校行事や思い出を表す英語の表現を知ろう。

単元の評価規準(クリックすると各領域の評価規準が表示されます)

【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
What’s your best memory? My best memory is 〜. We went to 〜. およびその関連語句について、理解している。
〈技能〉
・小学校生活の一番の思い出についてのやり取りを聞いて、話の内容を聞き取ることができる。
●思考・判断・表現
・友達のことをよく知るために、小学校生活の一番の思い出についてのやり取りや、短い話を聞いて、内容を聞き取っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・友達のことをよく知るために、小学校生活の一番の思い出についてのやり取りや、短い話を聞いて、内容を聞き取ろうとしている。

【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉

What’s your best memory? My best memory is 〜. We went to 〜. およびその関連語句について、理解している。
〈技能〉
What’s your best memory? My best memory is 〜. We went to 〜. およびその関連語句を用いて書かれた文で、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を読んで、理解することができる。
●思考・判断・表現
・友達のことをよく知るために、小学校生活の一番の思い出について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現で書かれた文の意味が分かり、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
・友達のことをよく知るために、小学校生活の一番の思い出について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現で書かれた文の意味が分かり、声に出して読もうとしている。

【話すこと】(やりとり)
●知識・技能
〈知識〉
What’s your best memory? My best memory is 〜. We went to 〜. およびその関連語句について、理解している。
〈技能〉
・小学校生活の一番の思い出について、What’s your best memory? My best memory is 〜. We went to 〜. およびその関連語句を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合うことができる。
●思考・判断・表現
・自分のことを伝え、友達のことをよく知るために、小学校生活の一番の思い出について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、考えや気持ちなどを伝え合っている。
●思考・判断・表現
・自分のことを伝え、友達のことをよく知るために、小学校生活の一番の思い出について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。

【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・小学校生活の一番の思い出について伝えるために、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を理解している。
〈技能〉
・小学校生活の一番の思い出について伝える文を、例文を参考に書くことができる。
●思考・判断・表現
・自分のことを伝えるために、小学校生活の一番の思い出について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを伝えるために、小学校生活の一番の思い出について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、例文を参考に書こうとしている。

本時の流れ(例)

  1. 挨拶
  2. ALT の Best Memory
  3. 本時のめあての確認
  4. 教科書 Let’s Sing
  5. 教科書 Listen and Think
  6. 学校行事ボードゲーム
  7. 教科書 Let’s Chant
  8. 単元のゴールの確認
  9. 教科書 Sounds and Letters
  10. ふり返り

各活動の流れ

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などを児童に質問してみましょう。

②ALT の Best Memory

本単元のゴールにつなげるために、ALTに小学生の頃の Best Memory を児童に伝えてもらいます。

私が当時勤務していた学校はALTが2名いる時期があったので、本時と次時でそれぞれ Best Memory を紹介してもらいました。ALTが授業日に不在の場合や複数のALTがいない場合でも、児童にとって身近な学年の先生などにお願いして、事前に録音・録画しておくとよいでしょう。

当時いっしょに勤務していたALTの Best Memory の映像を非表示にしてパワーポイントに挿入してあるので、参考にしてください。ALTの小学生の頃の写真をまず提示すると、児童の興味・関心は一気に高まります。

Zoe先生の写真

Look at this picture. This is me!

えー! ゾーイ先生? かわいい!

Thank you. I was an elementary school student.

What’s your best memory?

My best memory is …

ALTが Best Memory を児童に伝えたら、パワーポイントを活用して内容を確認していきます。教師が She enjoyed …? と以下のように提示することで、児童とやり取りしながら進めることができます。

She enjoyed...?
I enjoyed talking with my friends.
パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

What did she enjoy? She enjoyed …?
Talk with your friends, please.

10秒でもペアで話をさせることを、私は心がけています。
ペアで話をすることで、
・全員が発話する機会を設けることができる
・分からなかった児童が答えのヒントを得て発表することができる
・授業に活気が生まれる

などが期待できます。特に「シーン」と静かになってしまう学級ほど、おすすめの短時間での学習形態です。

Time is up.
So, what did she enjoy? She enjoyed …?

Talking.

That’s right. She enjoyed talking with her friends.

Where did she go? What did she eat? でも同じ進め方で行いましょう。参考のスライドを挿入してあるので、ALTの Best Memory に合わせて作成して授業を進めてみてください。

ALTの Best Memory の内容を確認し終えたタイミングで、本時のめあてにつなげましょう。このタイミングで本単元のゴールにつなげることもできます。

本単元のゴールの確認をこのタイミングで行う場合 ➡ 実践例③-1
本時のめあてを確認、本単元のゴールを1時目の終末で行う場合 ➡ 実践例③-2

③ー1 単元の流れ、本時のめあての確認

So, Zoe’s best memory is her school trip.
How about you? What is your best memory?
Let’s watch the movie.

と言って教科書 p.72の Our Goal の映像を視聴させます。

So, the goal of the Unit 7 is …? Talk with your friends, please. 

「ベストメモリーを発表しよう」かな。

※単元のゴールを確認させるスライド(スライド10~14)は非表示になっているので、表示させて進めてください。

③―2 本時のめあての確認

So, Zoe’s best memory is her school trip.
How about you? What is your best memory?
Today’s goal is “ALTの「My Best Memory」を聞いて学校行事や思い出を表す英語の表現を知ろう。”

④教科書 Let’s Sing (p.72)

教科書 p.72に載っている Let’s Sing です。本単元で学習する表現に少しずつ慣れることができるようにしていきましょう。朝の時間や帰りの会など授業以外の時間に行うと効果的です。

⑤教科書 Listen and Think (p.72)

教科書 p.72の Listen and Think です。アニメ、音声視聴後に、それぞれの場面について児童とやり取りを行いましょう。児童への質問は、②ALT の Best Memory での進め方と同じです。参考にしてみてください。なお、4問すべて行うのではなく、どこかの場面に絞って行うとよいと思います。

デジタル教科書には、アニメ用のクリックと音声用のクリックがあります。どちらを活用するかも先生の判断になります。私は Unit 7 では、1、2問目は映像を見せて、3、4問目は音声のみという使い方をよくします。実態に応じて行ってください。

⑥学校行事ボードゲーム

ボードゲームを行いながら、学校行事の言い方を身に付けていきます。

準備物は、ラミネートしたゲームボード、カードと消しゴムのみです(カードとボードはダウンロードできます)。

学校行事ゲーム・ゲームボード
ボードゲームは記事の最後でダウンロードできます

ゲーム説明の動画をパワーポイントに挿入してあります。児童もそのやり方を見れば、ゲームの進め方を理解できるでしょう。

<活動中に発音が分からなくなってしまった児童への手だて>
・発音をループでずっと流しておく(パワーポイントに音声を挿入してあります)。
・My Picture Dictionary の音声機能を活用する。
・ペアでの教え合いを行う。
・教師、ALTによる支援を行う。
・全体で活動の途中で何度か発話の機会を設ける。

【ダウンロード】学校行事ボードゲーム(ゲーム盤
(記事の最後でダウンロードできます。)

学校行事カード

【ダウンロード】学校行事ボードゲーム(カード)
(記事の最後でダウンロードできます。)

⑦教科書 Let’s Chant (p.72)

教科書 p.72に載っている Let’s Chant です。本単元で学習する表現に少しずつ慣れることができるようにしていきましょう。朝の時間や帰りの会など授業以外の時間に行うと効果的です。

⑧単元のゴールの確認

単元ゴールを1時目の終末に行うこともできます。教科書 p.72の Our Goal の映像を視聴させ、単元のゴールを児童と確認しましょう。

単元の流れ6年Unit7-1
パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

⑨教科書 Sounds and Letters (p.80)

■文を読んでみよう(1)■
これまで学習してきたことをもとに、英語の文を声に出して読んでみよう。ソフィアと大地はどんな会話をしているかな。

教科書 p.80の Sounds and Letters の問題です。児童に「文を読んでみよう(1)」

Daichi: Good morning, Sophia.
Sophia: Hi, Daichi.

の会話を読ませてみる学習です。

ポイントは音声を聞かせる前に各児童に自力で読ませてみることです。児童がこれまでに学習してきた内容ですので、まずはチャレンジさせてみることが大切です。その後にペアで確認させたり、音声を聞かせて指で追いながら声に出して読ませたりしていきます。児童が「読めた」と感じられるように指導順を大切に進めていきましょう。

⑩ふり返り

本時の学習をふり返り、全体で共有しましょう。


居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。

本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。

パワーポイント(スライド)ダウンロード

6年Unit7-1パワーポイント(36スライド)、ワークシート(2点/1ファイル)

※購入日の翌日を1日目と数えて30日目いっぱいまでご利用いただけます。購入履歴(日時)は マイページにてご確認いただけます。
※月額制ではありません。期間終了後に自動更新して新たなお支払いが発生することはありませんのでご安心ください。
※個別の領収書発行はできません。経費請求等の帳票としては、小学館ペイメントサービスからの購入完了メール、もしくはマイページの購入履歴、クレジットカードのご利用明細等をご利用ください。
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特定商取引法に基づく表記>>

構成/本田有紀子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美・本田有紀子  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ・英語音声/本田有紀子

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