第3話 初仕事| 連載マンガ「闘う!教育委員会」
教育委員会で勤務していた先生の実体験をヒントに作られたマンガ「闘う!教育委員会」。第2話では、「教育委員会事務局は実務の本丸である!」と初対面ながら先輩・飯塚にビシッと言われていた千里。第3話はいよいよ初仕事。さて、教育委員会の仕事は、多岐にわたるといいますが、一体どの範囲まで「多岐」にわたる内容なのでしょうか……?
登場人物紹介
海原千里(うなばら・ちさと)…このマンガの主人公。30歳。棚橋市の公立小学校で働く、同僚や子供からの信頼も厚い中堅教師。仕事にも慣れて穏やかな教員生活を送っていたが、突然、教育委員会へ異動になる。プロレスラー「ブル様」の大ファン。
飯塚隆史(いいづか・たかし)…棚橋市教育委員会事務局学校教育部学校教育課 指導主事。42歳。生徒指導の主担当。仕事ができるので頼られる。スキンヘッドの強面だが、子供の前だと仏のように優しい。
第3話 初仕事
不祥事の謝罪やパソコン仕事だけじゃない! バラエティの豊かさは天下一品
ー原案者・番場美雅朗氏より解説ー
教育委員会事務局の仕事は、不祥事を起こして謝罪をしたり空調の聞いた部屋でパソコンをたたいたりしているだけではありません。(漫画化にあたって、多少のデフォルメはありますが)今回の話のように、外に出て体力勝負のような仕事を行うこともあります。そして、外に出る際は、公用車を使います。市の名前が入った公用車で駆けつけるため、市民にとっては教育委員会の職員と市役所の職員の区別はつきません。
私も実際、「スズメバチの巣が通学路にあるから駆除してほしい」という電話を受け、現場に行ってみると「市の職員さんね。公園の木がはみ出ているので何とかしてくれませんか」と言われるなど、明らかに部署違いの依頼をされることもありました。このように、学校では体験できないようなバラエティ豊かなお仕事が、教育委員会には待っています!
監修・解説/番場美雅朗●ばんば・びがろう。小さな地方都市の教育委員会事務局で数年務め、現在は公立小学校校長。プロレス好き。
マンガ/森本一樹●もりもと・かずき。漫画家。広島県出身。小学館新人コミック大賞青年部門で入選後、デビュー。主な作品に、『小学館版学習まんが 少年少女 日本の歴史』シリーズ、『漫画でわかる平成の30年』など。