【小一・小二】楽しい係活動にする工夫
一年生ではみんなの役に立つ「係活動の種」見付けを、二年生では一年生の活動の経験を生かしての活動を始めてから、子供たちはどのように係活動を行っているでしょうか。子供たちが「係の活動が楽しい!」と、いきいきと活動できるような工夫をしましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・杉本竜太
目次
活動時間や活動場所を確保する
子供が自主的、実践的に係活動を行うためには、活動時間や活動場所を確保する必要があります。
活動時間の確保
学級活動の時間以外にも、休み時間や朝の会などに係活動タイムを設定することで、活動を継続的に行う習慣が身に付きます。
活動場所の確保
教室の空いている場所に、子供たちがいつでも係の活動ができる場所を設置しておくことが、活動への意欲の向上につながります。画用紙やペンなど、係の活動に必要なものを置いておくと自主的な活動が見られるようになります。
友達の活動の様子を知る
一年生
この時期の一年生の係活動のポイントは、4、5月に見付けた「係活動の種」を、楽しく続けることができているかということです。教師は、継続して活動をしている子供の様子を認め、積極的にクラス全体に紹介しましょう。友達のがんばっている様子を知り、他の子供たちも「自分ももっとがんばろう!」と、さらに係活動への意欲を高めることができます。
でんきぴかぴかがかり
にこにこまどがかり
こくばんごしごしがかり
二年生
二年生は、一年生の係活動の経験を生かして、創意工夫のある活動が少しずつできるようになるとよいでしょう。
きらきらかざりがかり(カレンダー作り)
季節や行事に合った飾り付けをして、月ごとのカレンダーを作って掲示したりします。カレンダーの絵の部分は、「イラストコンクール」として、クラスのみんなから募集して決めると楽しいでしょう。
生きもの大すきがかり
生き物の世話をしていて気が付いたことや本で調べたことを基にクイズをつくり、クラスのみんなに出題すると、みんなが楽しむことができます。子供たちが生き物に関心をもつきっかけにもなります。
わくわく本がかり
クラスの本の整理をしたり、ポスターでおすすめの本の紹介をしたりする係です。休み時間に、クラスの友達に読み聞かせなどをする活動もよいでしょう。
この時期の二年生の係活動では、活動予定表の活用も効果的です。1週間ごとに予定を立てて、活動ができたらシールを貼ると、係活動への意欲が高まります。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年6月号より