ぬまっち流「教師の話を聞いてくれない子」がいる場合の対処法|沼田晶弘の「教えて、ぬまっち!」

子供のやる気を伸ばす独特の実践に注目が集まるカリスマ教師「ぬまっち」こと、沼田晶弘先生。
今回は 「クラスに、教師の話を聞いてくれない子やなかなか指導が入らない子がいる場合、どう対応しますか?」という先生からの質問にアドバイスをいただきました。

目次
問題は「話し方」にある
「話を聞かない子」って、どんな子なんだろう?
話を聞く能力がない子? 話を聞きたくない子? 話が理解できない子?
いずれにせよボクは、もしクラスの中にボクの話を聞いてくれない子がいたら、その子が悪いというよりも、自分がその子にうまく話せていないんだなと思い、「どうすれば話を聞きたくなってくれるだろう」「どう話せばうまく伝えられるだろう」って考える。
だから、「話を聞いてくれない子がいるとき、どうすればよいか」と聞かれたら、冷たい言い方かもしれないけれど、「話し方を上手になるしかないよ」と答えるだろう。
子供に指示するときには「DAC」がポイント
「子供が話を聞いてくれない」もしくは「子供に指導が入りにくい」という悩みを抱えている場合は、自分が一度にたくさんのことを伝えようとしていないか、自分の言動をふり返ってみてはどうだろう。
一度にたくさんのことを言おうとすると、子供は先生が何の話をしているのかわからなくなるし、説明が長ければ長いほど、子供の記憶には残らない。
そもそも子供に2つ以上のことをお願いしたら、2つともできなくなる可能性が高いと思ったほうがいい。
ボクが子供を指導するときに心がけているのは「DAC(ダック)」。
DACとは、
・ディレクションDirection→指示・指導
・アクションAction → 行動
・コンファメーションConfirmation → 確認
の頭文字を取った造語。つまり、1つ指示したら、1つのアクションを見て、1つずつ確認するということ。
どんな子でも、同時にたくさんのことを言われたら混乱するし、わからなくなる。一つずつ伝えて、やらせてみて、確認する、これが鉄則。
子供たちにたくさんのことを伝える必要がある4月こそ、DACは大事だ。