学習指導要領を授業づくりに活かそう【動画】

【トモ先生の算数チャンネル】第1回
算数の授業づくりをお手伝いする新シリーズ『トモ先生の算数チャンネル』のスタートです! 小学校高学年の算数を専門とする髙橋朋彦先生が、小ネタや道具に頼らずに、基本を大切にした質の高い授業づくりができるアイデアをお届けしていきます。シリーズ前半では、分厚い「学習指導要領 解説」のポイント(全学年・全教科共通)をギュッとまとめて紹介していきます。
目次
教科書と学習指導要領でできる授業づくり
授業づくりに関しては、いろいろな本を読んだり、いろいろな方の実践を学んだりすると、小ネタや道具があったりして、すごく面白そうな授業がいっぱいあります。ですが、私は小ネタや道具をうまく使いこなすことができませんでした。

そこで、どうしたかというと、学習指導要領を読み込み、そこに書いてあることを教科書を通して実現させる、という授業をしてきました。

ということで、私の学びがみなさんのお役に立てたら⋯と思い、『トモ先生の算数チャンネル』として、これからシリーズで私の専門である算数の授業づくりについてアイデアをシェアしていきます。
まず、シリーズ前半では、算数の具体的なアイデアに入る前に、私の授業づくりの基本となっている学習指導要領についてお話ししていきます。
学習指導要領は⋯分厚い!
さて、学習指導要領はすごく大事だと言われますが、みなさん、読んでいますか!?

私は読むのが結構大変だなぁ、と思いました。なんと言っても、分厚いです! 忙しい日常で、この厚い学習指導要領を読むのって難しいですよね。

読むこと自体のハードルが高い学習指導要領ですが、内容的には、なかなか良いものもあります。
一度目を通すだけでも授業改善の大きなヒントとなるので、みなさんの手助けができればと思いました。
そこで、私は何回もこの学習指導要領を読んだり文部科学省のホームページを見たりして、大切なポイントをまとめました。
ココをおさえればOK!「ちょこっと学習指導要領」
そのまとめたポイントが「ちょこっと学習指導要領」です!
これは、分厚い学習指導要領に書いてある大切なことを、ポイントをしぼってまとめたものです。
新学習指導要領のキーワードとして『主体的・対話的で深い学び』という言葉が出てきますが、「これ、どうやって実現させるの?」と悩んでいる方も多いと思います。
次回から「ちょこっと学習指導要領」として3回にわたってお伝えしますが、その概要を簡単に紹介します。
Part1『主体的な学び』の5ステップ
①興味・関心を持たせる
②見通しを持たせる
③まとめをする
④振り返りをする
⑤次につなげる
という5つのステップについて説明します。
Part2『対話的な学び』3つのポイント
①目的:自己の考えを広げ、深める
②方法:意見交換・話合い・協働・議論 など
③対象:子供同士・子供と教員・子供と地域の人・本の作者
というような言葉が出てきますが、その時の学習方法によって選んでいくことになります。
Part3『深い学び』の重大要素
各教科に応じた「見方・考え方」という言葉が出てきます。
この「見方・考え方」を「主体的な学び」や「対話的な学び」に関わりあわせ、さらに、「主体的な学び」と「対話的な学び」を相互に関連づけることによって、学習が「主体的・対話的で深い学び」に発展していくと実感しています。
相互に関連するキーワードと結びつけながら『深い学び』について考察を深めていきます。

それでは、次回から「ちょこっと学習指導要領(全3回)」をお届けしていきますので、楽しみにしていてください!
子供たちに興味を持たせながら楽しく学習を進めるアイデアは、今やインターネットやYouTubeでたくさん紹介されていますが、基本となる学習指導要領を日々の授業で実現していく方法については情報が少なく、模索を続けている先生も多かったのでは!? この機会にみなさんも、学習指導要領のポイントをつかんで授業に活かしてみませんか? トモ先生がコンパクトにお伝えしていきます!

髙橋朋彦●1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
Twitterアカウントは @tomotomoteacher https://twitter.com/tomotomoteacher
トモ先生のインスタ https://www.instagram.com/tomotomotea/
トモ先生のnote https://note.com/tomotomo777
【関連記事】「YouTube大好き」トモ先生の他の動画記事も要チェックです! ⇒ 高橋朋彦のトモチャンネル