ざわつく教室を一瞬で聞く雰囲気に変える方法【動画】
教師が話そうとするとき、教室がざわついていたらどうしますか? 黙って聞く雰囲気になるのを待つという方法もありますが、もっと即効性がある効果的な方法があります。今回は、トモ先生こと髙橋朋彦先生が「教室を一瞬で聞く雰囲気にする方法」を紹介します。
目次
ざわつく教室によくある光景
教師が話を始めようとするとき、なんだか教室がざわついた雰囲気になっていることはありませんか? そんなとき、「先生が黙る」という方法がよく使われると思います。
子供たちが気配に気づいて静かに聞く姿勢になるまで待ち、
「はい、今、先生は静かになるまで1分間待ちました。ちょっと長いよね。もう少し短くしていかないといけないよね。」
と、子供たちが聞く雰囲気になるのを待ってから話し始めるスタイルです。
これも良い方法なのですが、落ち着くまで時間がかかる上に、その後の子供への声かけが注意になってしまうので、聞く雰囲気もネガティブになってしまいます。
そこで、私のオススメが、魔法の一言、「先生と目を合わせましょう」です。
「魔法の一言」実践法
この方法は簡単です。
- 教師が話を始める雰囲気をつくります。
- 「先生と目を合わせましょう」と言います。
- 目が合った子に「ありがとう」と言います。
はじめに、いつもと同じ「話し始める雰囲気」をつくります。
そこで、「先生と目を合わせましょう」と言うと、必ず1人は目を合わせてくれる子がいます。その子に「ありがとう」と言うと、他の子も目を合わせてくれるようになります。そうして、目が合う子がどんどん増えていきます。
「目が合ったね、嬉しいな。ありがとう!」
「全員と目が合ったね、ありがとう!」
そう言うと、なんともいい雰囲気で聞く空気を作ることができます。
このような雰囲気で話し始めると、最後まで目を合わせて聞いてくれる子も増えていきます。
話が終わったあとも、
「ずっと目を合わせながら話を聞いてくれたね。ありがとう」
「先生も話したいことが伝わった感じがして嬉しいよ」
「また次も目を合わせながら話を聞いてくれると嬉しいな」
というように、ポジティブな声かけをします。
この「声かけ」を続けることで、自然と目を合わせながら話を聞ける子が育っていきます。
新年のスタート、先生から子供たちに伝えたいお話がたくさんありますよね。ざわついてしまう子供たちを叱らずに、先生も子供も「いい雰囲気」で始められる魔法の一言を使って、今年も明るい一年にしていきませんか?
髙橋朋彦●1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
Twitterアカウントは @tomotomoteacher https://twitter.com/tomotomoteacher
トモ先生のインスタ https://www.instagram.com/tomotomotea/
トモ先生のnote https://note.com/tomotomo777