教室掃除を時間内にきっちり終わらせる驚きの作戦【動画あり】
みなさんのクラスでは、教室掃除を時間内に終わらせることができていますか? 小学校低学年はもとより、高学年も掃除範囲が広がるのでなかなか難しいかもしれません。ところが、ある「作戦」を使えば効率良く教室掃除が終わり、余った時間で隅々までキレイにできます! トモ先生こと髙橋朋彦先生が、かつての小学2年生に教わった驚きの掃除方法をシェアします。
目次
「掃いた所から・拭いて・運んじゃう」作戦!
みなさんのクラスでは、時間内に教室掃除を終わらせることができていますか?
低学年も難しいのですが、高学年も難しいものです。それは、高学年はいろいろな掃除場所に人手が分散していて、教室掃除の人数が少ないからです。なので、低学年も高学年も時間内に教室掃除を終わらせるのは至難の業ではないでしょうか?
そこで今回は、教室掃除のある部分を変えるだけで時間内に終わる「掃いた所から・拭いて・運んじゃう」作戦を紹介します!
「従来型」と「新しい作戦」の違い
従来型(一般的な方法)
私は従来、下の写真のホワイトボード左図の赤い矢印のように横方向に進みながら、
①掃き掃除
②それに続いて拭き掃除
③机を退けた床全部をキレイに掃除し終わってから机を移動
という順番で掃除指導していました。
新しい作戦
今回の「掃いた所から・拭いて・運んじゃう」作戦では、「①掃き掃除・②拭き掃除」の方向を横から縦にします!
この方向にすると、下の写真のホワイトボード右図の赤い矢印の流れで、床掃除が終わっていきます。
そうすると、終わった場所からどんどん机を運ぶことができます。
つまり、「掃き掃除・拭き掃除・机移動」が同時に行えるのです!
ロスタイムなしで掃除がどんどん進む!
このように、終わった場所から机が運べるので、教室の残りの半分も、すぐさま「①掃き掃除・②拭き掃除」に入ることができます。
この要領で進めていくと、「掃く・拭く・机移動」の動きが最後まで途切れずに、ロスタイムなく教室掃除ができるわけです!
私のクラスは、それぞれ2人ずつで行っています。
2人が掃いて、後ろを追いかけて2人が拭いて、そこに机がどんどん運ばれます。
でも、2人だけで机を全部運ぶのは大変なので、「掃き・拭き」の担当者も終わったら全員で机移動を手伝うようにしています。臨機応変に対応し、そのときに合った掃除方法を子供たちが考えながら行うことができます。
この「作戦」の誕生秘話
この掃除方法が生まれたエピソードは、私が当時、2年生の担任だったときに遡ります。
「先生、もう机運んでもいいですか?」とある男の子に聞かれました。
「ここ、もう拭いたのでキレイですよね。なので机、運べるんです!」と彼は言うのです。
⋯⋯さきほど紹介した床掃除の方向を横から縦にする方法は、この2年生の子のアイデアでした!!
私のクラスではそれ以来、この方法で掃除しています。
早いだけじゃない! 隅々までキレイ!
おかげで教室掃除が時間内に終わるだけでなく、少し早く終わります。
余った時間は、掃き掃除担当は教室内をもう一周して床に残っているゴミを回収したり、拭き掃除担当は教室の隅のゴミ拾いをしたり、教室をさらにキレイにすることに活用しています。
みなさんの学級でも、教室掃除が時間内に終わり、キレイな教室で素敵な毎日になることを願っています!
画期的な方法ですね!! いつもの床掃除の方向を横から縦にするだけなら、すぐに試すことができそうです! ロスタイムがなくなって教室掃除が時間内に終わるだけでなく、余った時間で教室の隅々までキレイにできるこの方法、みなさんのクラスでもぜひ取り入れてみませんか?
髙橋朋彦●1983年千葉県生まれ。第55回わたしの教育記録特別賞を受賞。教育サークル「スイッチオン」「バラスーシ研究会」に所属。共著に『授業の腕をあげるちょこっとスキル』『学級づくりに自信がもてるちょこっとスキル』(共に、明治図書出版)がある。算数と学級経営を中心に研究中。
Twitterアカウントは @tomotomoteacher https://twitter.com/tomotomoteacher
トモ先生のインスタ https://www.instagram.com/tomotomotea/
トモ先生のnote https://note.com/tomotomo777